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    タカラ物流システム 寺村幸治室長「事故ゼロ件が目標、プロ意識と行動を」

    2018年2月19日

     
     
     

     酒類・飲料メーカーの子会社が中心となって組織されている物流技術研究会(物技研)。7社が物流や安全品質の情報を共有し、協力会社と共に物流品質の向上を進めている。今回は、タカラ物流システムの(京都府京田辺市)の安全品質環境推進室長兼事業開発部長の寺村幸治氏に話を聞いた。

     寺村室長は、「物技研に参加する企業では、トラック輸送や構内作業で同じような課題を抱えている。長時間労働や重大事故、環境問題も各社で同じような商品を輸送しているため、課題も同じものが多い」と話す。物技研の研修は、ドライバー向けの内容のものやフォークマンのレベルを上げる講習会などが中心になっている。協力会社のドライバーにも声をかけて参加してもらっているという。「実技と理論は違う。ドライバーへの伝え方が大事。研修では、ドライバーに実技として、体得してもらうため、遊び心も加えている」と寺村室長は語り、「ドライバーの意識を変えていくことが重要」と説明する。

     同氏が安全品質環境推進室長になって約2年が経つが、「物技研内のそれぞれの会社で文化の違いはあるが、同じ課題を抱えていることから、情報共有を積極的に図っている。物流業界の健全な進化に寄与できれば」と力を込めて話す。

     事故が起こる原因として、『先急ぎの心理』を挙げ、「事故の要因は、時間的余裕がない時、心に負担がかかる点にある」と指摘する。 「出発時間が遅れたり、途中で渋滞に巻き込まれたりして時間的な余裕をなくすと、ほとんどの人は一刻も早く目的地に行こうと、『先急ぎの心理』に陥ってしまう」という。寺村室長は、「こうした心理に陥ると、運転に必要な情報を見落としたり、自分に都合のよい判断をするようになる。その結果、事故につながる危険性が高くなる」と経験を踏まえて語る。

     また、研修を通じて乗務員から指導員になる人も出ており、「自分で知識を増やし、体得することで、安全運転の徹底が可能になるだけでなく、後進につなげてもらえる」という。同氏は、「安全運転を徹底できる人は臨機応変に対応できる人。数は少ないが必ず存在している」と話す。

     事故の種類では、「バック事故が多く、場所は敷地内がほとんど。大きな事故は、ここ数年、起こってない」という。

     同社では、今年の春から、「デジタコの違反ゼロ」を目標に掲げ、「事故がゼロ件になればありがたい。そのために研修を行うなど、日々努力している」と語る。「そのためには、プロドライバーの意識と行動を徹底することが必要。継続して研修を行うことで、ようやく事故が少なくなり、横ばいの状況。もし、研修などでドライバーを教育していなければ、事故件数は増えていると思う」と話す。

     さらに、フォークリフトについて、「2段階停止をしているにも関わらず、どこかにコツンと当たることもある。また、天気が悪い時は、視界が悪くても降りて確認することが重要。プロとして、事故を起こしてはいけない。安全のための最後の一歩を埋めたい」とし、そのためには、「『本人が確認するかしないか』『一度、降りるか、降りないか』にかかっている」と話す。

     寺村室長は、プロドライバーとは、「車両の構造などを把握・理解していることが大切。その場の状況に応じた判断を行い、安全確認ができる・行動する人だと思っている」と語り、「例えば、狭路のバック時に、1回で駐車場に入れるのではなく、切り替えを行い、ミラーやバックモニターで後方の確認を行ってからバックして駐車できる人がプロだと思っている」と話す。また、「1回で駐車できても、左後方がミラーで安全確認できない状態でバックする人はプロではない」と指摘。同氏は、「車両の構造などは物技研の研修で習得して欲しい」としている。

     寺村室長は、「プロとは、運転技術がうまい人ではなく、安全を確認し事故を起こさない人。臨機応変に対応ができる人。研修を通して、そのような人材を育成していきたい」と語ってくれた。

    ◎関連リンク→ タカラ物流システム株式会社

     
     
     
     
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