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    ミツウロコクリエイティブソリューションズ LPガス配送効率化へ、AIを活用

    2018年2月26日

     
     
     

     「LPガスの配送に係る業務は人に依存せざるを得ない部分が多いため、人のアクションを少なくすることが、LPガス事業全体のコスト削減につながります」と話すのは、ミツウロコクリエイティブソリューションズ(さいたま市大宮区)遠隔指針情報取得・利用事業推進プロジェクト担当の高橋潤氏。同社は日本電気、京セラコミュニケーションシステムと提携して「AI・IoTを活用した国内初のLPガス配送事業効率化事業」を推進している。今春、実証試験実施を予定している同事業について話を聞いた。

     「LPガス容器を配送するタイミングの決定では、平均して月に1~2回取得するLPガスメーターの指針値をもとに算出される使用量の推移に加え、前年同月の使用量や季節要因などを考慮し、交換予定日をシステムで予測し、ここに配送員の経験を合わせ、ガス切れリスクを最小化した配送を行っています。しかし、この方法では、容器の交換に行ったものの、容器内にLPガスが大量に残っていることや、逆に急な消費量の増加で、容器内のLPガスが予想以上に減ってしまうことも起こりえます。これに対し、今回の仕組みでは、LPガスメーターごとに無線端末を取り付け、その指針値を遠隔で毎日取得しますので、日次でお客様の使用量を、ある程度把握できます。これにより、従来の予測に頼る方法とは大きく異なり、容器内のLPガスがなくなる直前を捉えての配送が可能となります」と説明する。

     「検針業務の効率化も期待できますが、必ずしもそれは主目的ではなく、3年前にこの取り組みをスタートさせた最大の目的は物流の合理化でした。今後はLPガス配送員の高齢化や人手不足も危惧されており、いまのうちに手を打っておく必要があると考えました。今回の取り組みで、物流を効率化し、人員の減少分をある程度、カバーできると考えています」と期待を口にする。

     「設置されている全容器内のLPガスがなくなることはユーザーサービスとしては、絶対にあってはいけないことです。従来の配送方式で、このリスクを避けるためには、効率性がある程度犠牲になることを許容し、LPガスが容器内に一定量残っているタイミングで容器を交換せざるを得ません。毎日指針値を取り、日次で容器内のLPガス残量を把握できる、この仕組みが導入されれば、より効率のいいタイミングで交換をすることが可能になります。お客様に迷惑をかけずに、最低限の配送回数にすることができるわけです」と取り組みの意義を強調する。

     「今回構築するシステムへ将来的に搭載予定の人工知能(AI)について、その精度を高めるため、今春からの実証試験では、より多くのパターンでデータを収集したいと考えています。トラックに積むLPガス容器の本数を考慮に加えて、交換タイミングにある容器設置場所の組み合わせと順番が、最適となる配送ルートの提案が可能になるまで精度を高めて搭載したい」という。

     しかし、「いままで人間がファジーな感覚で行ってきたことを、きちんとAIでできるかどうかは未知数な部分もあります」と話す。理論上はすべての問題をクリアしているものの、実証試験の実施においては、さまざまな課題を想定して対応していくという。「従来、人の手に依存してきたLPガス配送業務オペレーションについて、この取り組みによる効率化が進めば、課題となる人手不足に改善をもたらしつつ、全体のコストを下げることが可能となり、LPガス利用者の皆様にも寄与することになる」と実証試験の実施に向けて決意を語る。

     LPガス配送業務オペレーションの全プロセスが自動化される日は、もうすぐそこまで来ているようだ。 

    ◎関連リンク→ 株式会社ミツウロコクリエイティブソリューションズ

     
     
     
     
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