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物流ニュース
スーパーマーケットのラルズ 仕入れで物流効率化
2018年4月19日
北海道に密着したスーパーマーケットチェーン大手のラルズ(猫宮一久、札幌市中央区)は、商品仕入れに関する物流効率化の取り組みを進めている。
道内の仕入れでは、店舗への生鮮配送車の帰り便を活用して集荷を行っており、札幌市近郊を中心とした農業生産者、漁港、市場、新千歳空港などには毎日約50台の帰り便トラックを運行させている。このほか、加工場や資材・備品類などの集荷も帰り便を活用している。
また、午前中に生鮮品を店舗へ配送した20台程の小型車両は、午後から商品宅配サービスに活用するなど運行効率を高める工夫をしている。
道外からの仕入れでは、モーダルシフトを進めており、とりわけ「東京以西の仕入れ」はJR貨物のコンテナ輸送を積極的に活用している。12FTコンテナで約1000台を活用しており、今年度は、トラック輸送と比べてCO2排出量が約60%の削減、物流コストは約26%の削減につながった。また、東京の青果市場からの仕入れにも帰り便を活用している。
海外からの仕入れでは、輸入コンテナの地域通関を推進しており、昨年は20FTコンテナで約600本、今年は1000本の通関数量を計画している。
今後の物流効率化の方向性としては、「配送一元化構想」を検討。現状は生鮮、チルド、ドライ、冷凍が各々のセンターから各々の配送網で配送しているものを、集荷拠点の集約で、配送を一元化する考えを持っている。
集荷、センター納品、店舗配送、店舗からの備品・資材などの回収、商品宅配など、効率的な車両の活用を図っていくことを計画するとともに、あわせて、センターでカテゴリー別の仕分納品を進め、店舗での作業費を削減させていきたい考え。
◎関連リンク→ 株式会社ラルズ
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