-
物流ニュース
パルコ 宅配BOXを試験導入、再配達問題解消へ
2018年6月12日
パルコ(牧山浩三社長、東京都渋谷区)はこのほど、同社が運営するWeb通販サービス「カエルパルコ」の利便性拡大のため、6月30日まで試験的に、グローリー(尾上広和社長、兵庫県姫路市)の宅配ボックスを池袋PARCOに設置し、利用者へのサービスの提供を開始した。
同社では昨年、セゾン情報システムズ(内田和宏社長、東京都豊島区)が提供する宅配ボックスソリューション「ブロックチェーン」システムの実証実験を実施。今回、その結果を踏まえて、実際のユースケースやニーズを確認するために宅配ボックスを設置した。
利用者は「カエルパルコ」での注文時に「ロッカー受け取り」を指定すると、ロッカーへの配達完了後、商品の受け取りに必要な情報がメールで送信される。メールに添付されたQRコードを設置されたロッカーにかざすことで扉が開く。
ブロックチェーン技術は、これまで中央集権的に構築されてきていた取引履歴データ管理を複数のコンピューター間で相互に監視するもので、昨年の実験によって本人認証などのセキュリティ面に問題がないと確認された。
カエルパルコは2014年に、PARCOに出店しているテナントが発信するショップブログから商品をWeb上で取り置き・購入できるサービスで、テナントの接客のステージを拡張するためのプラットフォームとしてスタート。
同社では「『カエルパルコ』と24時間受け取り可能なブロックチェーン活用の宅配ボックスを連携することで、社会問題化している再配達問題解消への一助となることを目指している」という。
カエルパルコ専用ロッカーサービスのテスト以降の予定について、「現時点では具体的な取り組みについては未定」としながらも、「池袋PARCOでの利用状況を見て、他のPARCOへの設置など、今後の具体的なサービス展開を検討していく」としている。
◎関連リンク→ 株式会社パルコ
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ