ＩＴ導入補助金の活用セミナーやＩＴツールの展示が行われる「プラスＩＴフェア２０１８ｉｎ東京」が６月１２日にベルサール東京日本橋で開かれた。

特別講演では、ＩＴ経営マガジン「ＣＯＭＰＡＳＳ」の石原由美子編集長が、「人手不足を乗り越える、ここまできた！　現場を助けるＩＴ活用」と題し、中小企業での経営改善事例を紹介。「人口は急に変えられないが予測はできる。今後、働き手は確実に減る。自社の方針を立てるのが第一」と語った。

同氏は、「人海戦術で売り上げが上がればＯＫではなく、限られた人数で生産性を高め、利益を出していくことが重要」とし、「ＩＴの活用で誰でも働きやすく利益の出る会社を目指すべき」と呼び掛けた。

運輸業向けセミナーでは、ＩＴコーディネータの山本一郎氏が司会を務め、アイホールディングスの廣瀬朋美氏とセールスフォース・ドットコムの安田大佑氏でパネルディスカッションを行った。

運転代行業に特化したＧＰＳ車両位置管理システム「代行レーダー」を手掛ける廣瀬氏は、「紙と鉛筆でアナログ対応されていた企業では、当社のシステムを導入したことで、『高級ホテル並みのサービスに変わった』と顧客に評価されている」と自信を見せた。

安田氏は、加工食品配送での導入事例を紹介。ドライバーがｉＰａｄｍｉｎｉを活用し、受注業務の効率化に成功したケースを解説した。

「ＩＴ導入で商売繁盛！」をテーマに掲げる同イベントの、今後の日程と会場は次の通り。

▽６月１９日＝名古屋国際会議場▽２１日＝福岡ファッションビル▽２５日＝高松シンボルタワー▽２７日＝広島国際会議場▽２９日＝仙台国際センター▽７月３日＝ＡＣＵ︱Ａ札幌▽同５日＝石川県地場産業振興センター▽同９日＝沖縄県市町村自治会館