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物流ニュース
ナビタイムジャパン パスコと業務提携、「ロジスター」と組み合わせてワンストップサービスへ
2018年12月18日
ナビタイムジャパン(大西啓介社長、東京都港区)は、日本初のトラック専用カーナビアプリを2016年から提供している。同社はこのほど、配車管理システム「LogiSTAR(ロジスター)配車管理簿」を手がけるパスコ(同目黒区)と業務提携し、「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」と連携させた。
両システムの連携は、配車業務の負担軽減やドライバーの教育期間の短縮など、配車側と運行側の課題をトータルで解決するもの。ビジネスナビタイム事業の責任者を務める鈴木祐介氏は、「ロジスターは、熟練の配車係のノウハウが組み込まれており、ナビタイムの強みである動態管理や高性能なナビと組み合わせることで、ワンストップでサービスを提供できる」と語る。また、「スマホアプリのため、手軽に導入でき、協力会社にも利用してもらいやすいと好評」とし、「新人ドライバーが即戦力になる手助けができるのでは」とも。
「ロジスターで複数の車両と配送先を効率良く配車し、ナビタイムの精度の高いナビで効率的にルートを組める」と話す同氏。「ロジスターの画面上に、ナビタイム連携ボタンを追加した。作成した配車計画がそのままドライバーのアプリに送信される」と鈴木氏は説明する。
ナビタイムの「トラックカーナビ」は、全国約3万5000か所の大型車規制データを独自に整備。大量のアナログデータをデジタルに変換する作業には1年近く費やしたという。
大西社長が「大型ドライバーのニーズに合わせ、機能を進化させ続けている」という同サービス。「利用者アンケートはもちろん、スタッフが自らSAなどに出向き、時にはトラックに同乗させていただきながら、ドライバーのお話を伺い、開発している」と明かす。
鈴木氏は、「ドライバーから『ほしい機能』として上位に上がったものから実現させている」とし、「ドライバーの声に真摯に向き合っていると、自然とユーザーも増えてきた」と語る。
高速料金を気にするドライバーが多いと知れば、乗り降りするICを指定できる「乗降IC指定」機能を追加。指がたくましく、小さなボタンが押しづらいという声があれば、ボタンを大きく改良。長距離ドライバー同士で合流地点やスライドできそうな場所を探せる「位置共有機能」も、横のつながりを重視するドライバーの声に応えたもの。今月からは、ルート情報や走行軌跡の共有も可能になった。
「1日約500万kmの走行ログデータと、VICSの渋滞情報を合わせることで、精度の高い到着予想時刻を算出できる」と胸を張る鈴木氏。「このビッグデータを活用して、新しく開通した道路も走行を感知して即座に反映できるようになった」と説明。「今後も物流企業・ドライバー・荷主に寄り添った便利なサービスを拡充していきたい」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社ナビタイムジャパン
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