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物流ニュース
カシオ計算機 スマートハンディターミナルで国内初の背面トリガー
2018年12月6日
カシオ計算機(東京都渋谷区)は、ラグドスマートハンディターミナル「DT―X400」を今月から販売を開始した。持ちやすく操作しやすいグリップ形状で、Android8.1を採用。スキャナー角度やワイヤレスWANの有無など、6モデルで展開する。
前の機種のスマートフォンのような大画面タイプから、グリップタイプに変更。システム営業統括部の中嶋健太郎氏(写真右)は、「検品やピッキングの現場は女性も多く、手が小さくても握りやすいものを、と開発した」と語る。
「持つ手が喜ぶ実感品質」を合言葉にしている同製品。「『握れるアンドロイド』として、グリップの長さ、太さ、キーの大きさなど、ディテールには、かなりこだわった」と開発にかけた思いを語る。「特にキーは、きちんと押した感覚がありながら、硬すぎない。この押しやすさは、『電卓のカシオ』ならでは」。
グリップ部分に横と縦の滑り止めの溝をつける「テクスチャー処理」を施しており、「握手した時のような感覚の『シェイクハンドグリップフォルム』と呼んでいる」と説明する。
スキャンのトリガーは、前面中央、左右の3つに加え、背面にも搭載。同氏は、「背面トリガーは国内初」と胸を張る。
スキャナの角度はストレートと下向きの2種類。下向きは、本体の影が写りこまないよう、60度と少し斜め前にした。ストレートは25度で、倉庫の棚に向けて、下向きは宅配などの直張り伝票に、それぞれ適しているという。
画面は3.2型高精細液晶。「伝票や荷物の状態などの画像データを活用するニーズが高まっている」ことから、カメラ機能を搭載しているモデルも。「スマホタイプでは手ぶれが多いが、グリップタイプなら片手で持っても安定しているため手ぶれを軽減できる。静止画だけでなく、動画も撮影できる」
スキャナーは、QRコードなどの二次元コードが読み取れる「C―MOSイメージャー」と、1次元コード対応の「半導体レーザー」を用意。同部PA推進室の吉田弘和室長(同左)は、「一つの会社でも、部署でどちらが便利か異なることもある」と分析。「用途や予算など、ニーズに合わせて選択いただける」
フル充電で約30時間の連続駆動を実現。「GPSやテキストメール機能も搭載し、SIMカード内蔵で、通話もできる」と説明する。「もちろん、当社が誇るタフネス設計」。
すべての機種でワイヤレスLANを採用しており、本体間をつなげて初期設定を複製できる「キットコピー」機能も。「他言語表示にも対応し、グローバルに使いやすい製品を目指している」と語る。
「他にも、標準アプリとして、使用できるメニューを制限する『アクティブメニュー』も用意している」と話す中嶋氏。吉田室長は、「ハードはもちろん、ソフトやソリューションについても、ユーザーと一緒に作り出していきたい」と語った。
◎関連リンク→ カシオ計算機株式会社
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