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物流ニュース
パイオニア 11月下旬にアップデート、運行管理サービス「ビークルアシスト」
2018年12月28日
パイオニア(東京都文京区)は、カーナビなどの業務用車載端末を通信回線でサーバーと接続し、車両の動態管理や危険運転の通知、分析などを支援する運行管理サービス「ビークルアシスト」をアップデート。「指定ルートコース」「通知エリア」機能を追加し、通信ドラレコとスマホアプリの連携もスタートした。
「指定ルートコース」は、管理者がクラウド上で作成した移動ルートを、そのままカーナビへ送信するもの。企画部マーケティング課主事の山添征史氏は、「決められたルート通りに走行させたい大型車両や特殊車両などに最適」と語る。
「これまでは訪問順のみを送信し、ルートはそれぞれのカーナビ任せだったが、新機能を利用すれば、ルートを順守させたい場合や、新人教育に活用できる」と分析。万一、ルートを外れた際は、一般的なカーナビのように新たな道を探すリルートはせず、ドライバーと管理者に、ルートに戻るよう警告する。
指定ルートの作成は、まず訪問先を複数設定し、自動でルートを探索。「そのルート上にカーソルを置き、通らせたい箇所にドラッグして動かすだけ。指でつまんで離すようなイメージで簡単にできる」という。最大30点まで、この作業が可能。
対象機種は「B・PROカーナビ」の2018年モデルで、それ以前のものはバージョンアップが必要となる。
「通知エリア」は、あらかじめ設定されたエリアに車両が出入りした場合に管理者にメールで通知するもの。地図上で半径の数値を入力し、正円・多角形で細かく設定できる。「入ってほしくない場所はもちろん、業務範囲を設定すれば、逸脱がすぐにわかる」と説明する。
エリアは複数登録でき、登録済みのエリアは一覧が表示される。ただし、カーナビ上にはエリアは表示されない。「『通知エリア』の活用法は、企業それぞれの応用が期待できる」という。
通信ドラレコとスマホアプリの連携については、「双方の特長を組み合わせることで、高度な運行管理ニーズに対応した」と解説する。「カーナビが車両ごとの管理に依存するのに対し、アプリはドライバーごとの管理が可能」とし、「1台のトラックに複数のドライバーが乗る運用や傭車管理にも適している」と語る。ドライバーは、アプリから乗車する車両を指定することで、データに紐づけられる。
山添氏は、「人手不足が叫ばれる昨今、ユーザーの抱える悩みは多岐にわたる。今回のアップデートも、実際にユーザーの声に耳を傾け、開発したもの。今後も悩み解決のため、進化を続けたい」と語った。
◎関連リンク→ パイオニア株式会社
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