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物流ニュース
相次ぐ廃業 後継者不在で事業継続を断念
2018年12月13日
大阪府堺市内で長きに渡り運送事業を行っていた運送会社が相次いで廃業した。どういった理由から廃業したのか、取引のある同業他社が答えた。今夏ごろから廃業について話していた運送A社について、同社関係者は「先代の経営者が死去したことに伴い、後継者も存在しないことから今年9月に廃業した」という。人材不足や規制強化などにより今後、事業を継続して行く自信がないことが理由のようで、同業他社からも事業継続を呼びかけられたが、廃業の意思は固く、所属していたドライバーも取引のあった運送会社に就職するなどし、廃業に至ったようだ。
また、A社と公私ともに仲が良かった運送B社でも突然、9月末で廃業したようで、B社をよく知る同泉北郡の運送C社は「経営陣とも取引を通じて交流があり、後継者が存在しないことを理由に、かねて2〜3年後には事業を廃止するので、その時は相談に乗ってほしいと言っていたが、相談もないまま今年、突然に廃業した。社長も廃業後にあいさつの連絡を寄せて、もう少し頑張って継続するつもりであったが、経営者が高齢でドライバーも年々高齢化し、このまま事業を行う自信がなくなったと話していた。やはり後継者もいないなかで、ドライバー不足や労働時間短縮などの規制強化から、継続して事業が行えないなどの理由で廃業を決意したのではないかと予想される」と話す。
他にも同堺市では突然、廃業したという運送会社もあり、ドライバー不足や規制強化など業界が抱える問題が理由で、廃業を考えたのかもしれず、古くから運送事業を行ってきた運送会社も、この厳しい時代では、長年の経営経験があっても、事業継続の自信を失わせるのかもしれない。
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