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物流ニュース
パナソニック 荷主や3PLに向け「見える化」ソリューションを提供
2019年3月4日
パナソニックは、荷主や3PL向けに「配送見える化ソリューション」を提供している。クラウドサーバーを通じて、運行管理者のパソコンとドライバーのハンドヘルド端末「TOUGHBOOK(タフブック)」を相互連携させることで、配送状況をリアルタイムに「見える化」している。
同社が2017年に子会社化したベルギー・ZETES(ゼテス)社の「ZETES CHRONOS(ゼテス クロノス)」システムを活用している同サービスは、ドライバーの位置や状況がネット上でリアルタイムに把握できる。SCM事業推進部の里平利彦氏は、「見える化と電子化がポイント。荷主や荷受人はもちろん、ドライバーの負担を軽減できる」と強調する。
同サービスは、ドライバーが持つ「タフブック」に配送業務指示や荷物一覧を送信。「配送完了時は、電子サインを端末で受領することで、確実な証拠となる」と説明する。
「どのユーザーからも必ず課題として挙がるのが誤配の問題」と明かす同氏。同サービスは、トラックの動態管理だけでなく、「トラック(ドライバー)」と「荷物」を紐づけて一括で進捗を管理することで、「誤配送・誤集荷の防止につながる」と説明する。「荷物の持ち出し時や配送先で、荷物単位で『タフブック』に搭載のバーコードリーダーでデータを読み込む。目視よりもリスクを軽減できる」。
運行管理者のパソコン画面では、それぞれのトラックの軌跡や配送状況が地図上で確認できる。「配送が完了した場合にはアイコンが変わり、一目でわかる」と話す。
「荷受人から荷主に『いつ着くか』『いまどこにいるか』といった荷物に関する問い合わせも多いと聞く」と語る同氏。「従来はドライバーに電話をかけて確認していたが、運転中で対応が遅くなったり、ドライバーは電話に応じるために停車するなど効率がいいとは言えなかった」。
「荷主側が運送事業者の車載器を統一するのは難しいが、ハンドヘルド端末の貸し出しであればハードルが低いのでは」と分析する。「既存の配車計画システムとの連携も可能で、ニーズによってはインターフェースを作成することも」と付け加える。
「電子化によって、紙からデータを入力する手間が不要になり、見える化によって待機時間の削減などが期待できる」と胸を張る里平氏。「業界全体を見据え、導入を勧めたい」と語った。
◎関連リンク→ パナソニック株式会社
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