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物流ニュース
A—Safeの防護製品 安全な職場環境を構築、導入事業者が増加
2019年3月14日
フォークリフトと作業員の接触事故を防ぐ防護柵やパレットラックの脚の部分を車両衝突の衝撃から守るカバーなど、英国A—Safe社が開発した特殊ポリマー製の防護製品を導入する物流事業者が増えている。
同製品は、形状記憶性と強靱性を併せ持つ独自開発の特殊素材「MEMAPLEX」を活用したもの。特許取得済みの同素材は、衝突時に伸縮して衝撃を吸収・分散したうえで原形を回復する。販売を手掛ける日本法人A—Safe(奈良市大宮町)の中尾正社長は、「自動車メーカーや大手フォワーダーなど名だたる企業に導入頂いている」と自信を示す。
鉄製の防護柵にフォークが接触すると、衝撃で凹み、支柱もコンクリートからめくれ上がってしまう。もちろんフォークも損傷する。「めくれた床の補修工事は、現場を数日止めることになるため、操業ロスにつながり、損失が拡大してしまう」。一方、A—Safeの防護柵は、ロープのように伸縮し、衝撃を吸収・分散した後に元へ戻る。
ロンドンの空港では、防護柵の交換や床の修繕で年間およそ1300万円かかっていたが、同製品群を導入したことで同8万円に「コストが激減した」
英国規格協会(BSI)がまとめた作業現場の防護柵に関する準公的ガイドライン「PAS13:2017」に準拠している同製品は、本国イギリスの自社工場で一貫生産。「腐食、湿気、化学変化に強く、メンテナンスコストが低減できるのも特徴」で、「錆びないことで、食品工場からの引き合いも多い」という。
これまでにない製品のため、日本法人では、「まずは実際に活用してもらおう」と、6週間の無償トライアルを実施している。中尾社長は、「うれしいことに、6週間後に『いらない』と言われたことがなく、そのまま導入頂いている」と胸を張り、「当社はヒト、モノ、利益、生産性の4つを守ることを使命に掲げており、今後も顧客の安全な職場環境の構築を支援していきたい」と語る。
◎関連リンク→ A—Safe株式会社
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