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物流ニュース
国交省改善協議会 ホワイト物流推進へ
2019年4月17日
国交省は2月20日、第10回トラック輸送における取引環境・労働時間改善中央協議会および第9回トラック運送業の生産性向上協議会を開催。奥田哲也自動車局長は「ホワイト物流の推進運動では、荷主企業の協力が何よりも大切。昨年、ホワイト物流推進会議が開催されたが、その具体的な中身については、同協議会で議論させていただく」とあいさつした。
ホワイト物流推進運動の進め方としては、荷主企業への運動の趣旨への賛同を第一段階とし、具体的な取り組み項目について自主行動宣言を提出・公表するとともに取り組みを実施する第二段階に分けて取り組む。物流事業者はドライバーを確保するため、労働環境の改善に取り組むとともに、荷主・元請けに対し物流改善に関する提案を実施していく。
また、物流に関して詳しくない国民や業者も多いことから、パンフレットやポータルサイトを作成し、動画などで「ホワイト物流」について説明していくという。国交省では企業への呼びかけは当面、「さまざまな産業分野に共通する普遍的で効果が期待される取り組みを厳選し、必須項目と推奨項目に分けて提示したい」としている。3月下旬ごろにポータルサイトを開設し、賛同企業を募集。10月ごろに集計を公表していきたいとしている。
地方協議会における取り組みでは、平成31年度アドバンス事業として、地方懇談会ごとに輸送品目にかかる実証実験を実施し、改善策にかかる効果を検証する。検証で得られた有用な効果は、ガイドラインや事例集に反映させていくという。
◎関連リンク→ 国土交通省
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自主宣言して、会社のイメージアップを図っている大手製造業メーカー等が、本当に自主宣言通りに行動しているのか、ホワイト物流の宣言が、メーカーや企業のイメージアップ戦略に利用されているだけではないのか?とチェックする、もしくは現場のドライバーやリフトマンが通報、評価する窓口が必要ではないのか?
少なくとも自分が出入りしているメーカー(真っ先に自主宣言した大手メーカー)のロジ部門では、パレット積みの荷物の仕分けはドライバーにやらせないようになったが、その仕分けをリフトマン(人数は以前と同じ)がやることになり、ドライバーの身体は楽だが、結果、下ろし待ちの時間が伸びている。
バラ積みの荷物に関しては、運転手が1人で下ろすと二時間近くかかって、その間、他の納品車両は下ろし待ち。それが2台続けば単純に四時間もの下ろし待ち。
せっかく良い制度なんだから、名ばかりの宣言で企業のイメージアップに使われる「だけ」の制度にならないためにも、通報制度は必要だと思います。