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物流ニュース
エアトランク サービスの全国展開を目指す
2019年6月17日
コンシェルジュサービス機能付き宅配型トランクルームを運営しているエアトランク(福岡英成社長、東京都千代田区)は、2018年2月から同港区限定でエアトランクサービスを開始。現在は23区に展開しており、今後は全国での展開を目指す。
全国展開では、直営とフランチャイズ(FC)での展開を考えており、ただモノを預かって運ぶという考えだけの企業ではなく、サービスをしっかりと理解してもらえる企業にFCの権利を付与していく考えだ。
エアトランクが提供するコンシェルジュサービス機能付き宅配型トランクルームは現在、同社の約10人のサービスクリエーターが江東区にある約500坪の倉庫と専用車両を使って、23区の個人や法人に対してサービスを展開する。
個人や法人に関係なく、サービスの利用は全て、Webから申し込みすることになっている。預かった荷物は、倉庫でサイズの計測と写真撮影を行って、利用者ごとのマイページで確認することができるようになっている。
エアトランクサービス最大の特徴は、配送無料の宅配型トランクルームであるということ。保管料だけで、必要なときにお届けするというサービスモデルになっている。
配送無料を実現するため、エリア戦略で効率の良い配送を行っている。また1年間、テストを行った結果、無料配送であっても配送回数が限定されていることがわかった。これにより、保管料だけでこの仕組みをつくることができた。
トランクルーム市場は現在、年8%で成長している。アメリカでは既に4兆円くらいの市場となっており、日本はまだまだ発展途上の段階にあって、2000億円を超えていくような市場になるといわれている。
福岡社長は「不動産関係を中心に業務提携を進めていて、賃貸マンションやオフィスなどでは今後、エアトランク付帯モデルを増やしていく」としたほか、「エアトランクからシェアトランクへ、環境問題に取り組んだプロジェクトも今年から展開していく」としている。
シェアトランクとは、不要なモノを「贈与」「寄付」「売買」「貸与」することでモノの寿命を延ばすプロジェクトで、エアトランクで預かっている個人や法人の荷物でいらなくなったモノを、欲しい人に譲ったり売ったりすることができるサービスとなっている。
このサービスは、預かっている倉庫内で持ち主登録を変えるだけで成立するため、ゴミとして廃棄せずにモノの寿命を手間なく延ばすことが出来る。このように、福岡社長は「単なるトランク事業を行っていくのではなく、荷物を軸にしたサービス事業を展開していく」としている。
◎関連リンク→ 株式会社エアトランク
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