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物流ニュース
プラットイン 求人メディア開設、副業メインのドライバーに特化
2019年7月16日
Web制作や採用支援事業を展開しているプラットイン(大阪市中央区)は、業界初の副業をメインとするドライバーに特化した求人メディア「ロジデリ」を開設した。高田隼渡社長に話を聞いた。
「学生の頃から経営者になることを決めていた」という高田社長。在学時から人材採用系のコンサル会社に勤め、優秀な営業成績を修めていたが、親族が経営する軽貨物事業を手伝うことに。リーマン・ショックの影響もあり、借金もあるなど会社の状態は良いものとは言えないなか奮闘。「朝から晩まで運転や配車をしていた」と当時を振り返る。途中、前職の先輩に誘われてIT系制作会社の立ち上げに役員として参加するなど、様々なビジネススキルを身に付けた。
そして、現場で頻繁に耳にするようになった「人が採れない」「協力会社すら見つからない」という悩みを解決するため、ドライバー特化型の求人サイトの立ち上げを決意。「現場の苦労を知るからこそ、現場の人が報われるサービスを作りたい」という、かねて抱いていた思いを実現するべく構想を練った。「運送、採用、IT会社の役員経験がある人間は、他には見当たらない」という自身の異色のキャリアによる知識や経験を存分に注ぎ込んでいる。
「すでに存在しているドライバー向け求人サイトを見るとドライバーに焦点を当てたものが多く、今後、数十万人のドライバーが不足するというのに、仲間うちでパイを奪い合っているだけのように感じた」という高田社長。「これでは問題解決にならない。抜本的な変化を」と考え、「副業」としてドライバー職に就く層をターゲットとすることを思いつく。「制作会社で働いていたフリーのエンジニアの方が、副業としてドライバーをやられていた。理由を聞くと『体を動かしたかったから』と言っており、健康志向も高まっている今、これは運送という産業の魅力として打ち出せるのではないかと気付いた」。
同社長は、「運送事業は365日24時間稼働の仕事である一方、見方を変えれば『夕方だけ』『土日だけ』という働き方もでき、『空いている時間だけ働きたい』という層にとっては逆に魅力的」と指摘。「女性や高齢者の活用は徐々に進んでいるが、『副業』層にもアピールすることで、さらにパイを増やせるのではないか」とし、「ドライバー不足の解決にも貢献できる、社会的意義のあるもの」と同サイトの価値をアピールする。
同サイトでは、副業メインの労働者を「ギグワーカー」と命名し、新たな価値観を提示。「物流・配送業界のHRテック企業」を目指すという。
ITのノウハウを活かし、Webマーケティングに注力することで集客を行う。「『ヤセながら稼げる方法』という訴求から入れば選択肢になりうる」とし、新たな発想でドライバー職に興味のない若年層の取り込みを狙う。
「運送会社の力になりたい」という思いから、掲載料は「業界最安値」に設定。
同社長は、「情報提供など、求人以外のメリットも出していきたい」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社プラットイン
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