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物流ニュース
出張オイル交換のディーオーエス 出張法定3か月点検も
2019年7月31日
「物流業界の縁の下の力持ちになりたい」。そう語るのは、2009年に出張オイル交換などの車両メンテナンス事業を手掛けるディーオーエス(東京都台東区)を立ち上げた鈴木雄大社長。2015年には整備工場の認証も取得し、出張法定3か月点検のサービスも開始した。「毎月、車検の対象車両をメールやファクス、LINEなどでお知らせする車両管理サポートも好評」とほほ笑む。
同社のサービス提供エリアは東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県。同社長は、「整備スタッフの拠点を、このエリアで広く散らしており、緊急時には最短で即日など迅速に対応できる」と胸を張る。
「ユーザーのほとんどがHPからの反響」とし、「まず、台数や場所、車両が稼働しない日時などを確認し、ユーザーと当社双方にとってウィンウィンの条件であれば、訪問して細かくヒアリングを行う」と説明する。「創業当時は、オイル交換はほぼドライバーの手によって行われていた。専門スタッフがやれば20分程度で終わるものも、不慣れなドライバーがやれば1時間近くかかってしまうこともある」と非効率さを指摘。「それでも、世はまさにコストカットが叫ばれる時代だった」。
「それが変わり始めたのがここ5年くらい。コンプライアンス厳守が大企業だけでなく、中小企業にも浸透してきた」。現在では働き方改革も後押しし、「ドライバー満足度の向上が顧客満足度の向上や会社存続・発展のために不可欠という認識が強まってきたと実感する」。
「ユーザーからも、『コストはかかっても、出張のほうが便利だし、ドライバーと整備管理者の負担が減る』という声も増えてきた」と語る。「整備管理者には、『他の業務も兼任しながら点検やオイル交換の管理は大変だったが、外注することで適正な時期に実施できるようになり、労働時間の削減につながった』と喜んでいただいている」と目を細める。
自身も、整備工場に勤務した経験がある。その時に感じたのが、「整備工場の受け身の姿勢」という。「その後、転職して営業マンとしての経験も積んだ。整備工場にも営業力が必要と気づいた」。
出張オイル交換事業で起業を決意したのは、「整備工場勤務時代に、ドライバーがオイル交換を『汚れる』『大変』などの理由から『やりたくない』という声を聞いて、出張の需要があると見込んだ」ことから。「高齢化や人手不足が深刻さを増している。若い人が働きやすい環境を整えることが急務」と物流業界が抱える課題に危機感を募らせる。「対策を講じるなら、本当に厳しくなる前にすべきで、今のうちに改善できる会社が生き残るのでは」。
「導入メリットは保有台数20台以上で出やすい」と解説する同社長。「本気で先を見据えて、人材確保に努められている意識の高い企業なら、当社に依頼するメリットを感じていただけるはず」。
また、同社では万が一、作業ミスがあった場合の補償として、支払い限度額1億円の製造物責任保険に加入。オイル交換後にエンジンが焼き付いた場合や、交換中に車両を壊してしまった場合の対策を講じている。
「ユーザーと同じ目標を掲げ、ともに達成していくパートナーとして評価いただいている」という同社。「ユーザーと同じ目線で、一歩踏み込んだ提案ができる」と鈴木社長は語る。「今後は物流業界での需要はさらに増えていくと見ている。少しでもお役に立てるよう、新たなサービスを展開したい」と意気込む。
◎関連リンク→ 株式会社ディーオーエス
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