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物流ニュース
全ト協 『運輸ヘルスケアナビシステム』健診フォローセミナー「体調良く働ける環境を」
2019年8月2日
全ト協主催の「2019年度『運輸ヘルスケアナビシステム』を活用した定期健康診断のフォローアップ及び睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策セミナー~健康起因事故防止を踏まえて~」が6月13日に開催された。健康起因事故が社会問題となる中で、参加者は熱心に耳を傾けた。
全ト協交通・環境部の吉田将一課長は冒頭、「健康管理は個人の問題と思われがちだが、ドライバーの方が健康な状態で長く業務に携わることが重要であり、人材不足が喫緊の課題である中、社員の方が体調のよい状態で働くことができる環境が必要。人を大切にする業界の魅力は、新たな人材確保につながる。本日はシステム活用を検討いただき、ドライバーの健康向上に努めていただければ」とあいさつ。
第1部では、同システムを受託しているヘルスケアネットワーク(OCHIS)の黒田悦子保健師が、運輸ヘルスケアナビシステムを活用した定期健康診断のフォローアップについて講演。心疾患などで死亡する運転者数が多いトラック運送業では、他業界に比べて定期健康診断の有所見率が約10%高く、健康起因事故・過労死が懸念されている。黒田氏は「事業者のみで健診結果のチェックはハードルが高いため、運輸に特化した健診システムが開発された」と説明。システム利用事業者の活用法・事例や、無料フォローアップ特典なども紹介した。
第2部では、作本貞子副理事長が、「トラック事業者におけるSAS対策のスタートから運用まで」をテーマに講演。SASと健康起因事故との関連性や、精密検査の方法などを分かりやすく解説した。府の事業者の例では、重大人身事故をきっかけにSASスクリーニング検査を実施。検査結果や本人の希望を考慮し、ケースに合わせて就業上の措置を講じている。また別の事業者の例では、雇い入れ時と3年に1回の検査を実施。検査費用(精密検査含む)を会社負担にし、毎年定期的に検査漏れの確認を行っている。
◎関連リンク→ 公益社団法人全日本トラック協会
◎関連リンク→ ヘルスケアネットワーク(OCHIS)この記事へのコメント
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