-
物流ニュース
経営承継支援 運送事業者向けセミナー「譲渡はタイミングが重要」
2019年7月23日
経営承継支援(東京都千代田区)は6月25日、「事業承継・M&A成功の秘訣とは」と題し、運送事業者向けセミナーを開催。笹川敏幸社長は、「運送業界はドライバー不足の影響もあり、相談件数が非常に増えている。買い手も売り手も探しやすい良い時期」と説明した。
同社長は、「譲渡はタイミングが何より重要。経営者自身が『もったいないかな』と思うときくらいが最適」とアドバイス。「事前準備の時間を考慮する必要がある。相手探しや引き継ぎの時間も考えると、最短で半年は必要。2年以上掛かるケースもある」とした。
また、「譲渡先を探しているときでも、経営は従来通り頑張ってほしい。必要であれば設備投資も積極的に行うべき」と推奨。「M&Aは100%決まる訳ではない。相手先が見つからず、経営を継続することになったときに、『あのとき、投資をやめてしまわなければ良かった』と後悔することになる」。
事例紹介では、同社シニアM&Aコンサルタントの柿原悠佑氏が登壇。自身が手掛けた運送事業者のケースについて、譲渡側社長へのインタビュー動画を交えて解説した。
柿原氏は、「労務管理や安全対策など、すべて完璧にできている企業は少ない」とした上で、「自社の悪い点を先に伝えることが重要。デューデリジェンス中に新たなリスクが出てきた場合、破談になるケースが多い。M&A後に判明すると、最悪の場合、買収した企業と株主個人との裁判になってしまう」と警鐘を鳴らした。「相手側に誤解を与えない、ありのままを伝えることが大事で、我々コンサルタントはそのために存在している。M&Aは、ここだと思う仲介会社を見つけ、その会社と二人三脚で進めていくことが大切」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社経営承継支援
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ