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物流ニュース
プロテックHD 長期派遣が基本、義理人情を大切に
2019年8月19日
1日平均200人のドライバーを派遣しているプロテック(茨城県水戸市)や運送事業を手掛けるプロテックライン(同)などをグループ会社に持つプロテックホールディングス(同)。同社を率いる秋田俊二社長は、「ドライバーも企業も、最終的には人と人で、対等な信頼関係を築くべき」と義理人情を大切にしているという。「派遣スタッフに『あいつは派遣だから』という対応をされる現場は、こちらからお断りしている」とも。
「当社の派遣事業は、一般的にイメージされるものとは異なる」と切り出す同社長。「2、3か月で複数社を渡り歩くのではなく、長期派遣が基本」と説明。「派遣先は、スーパーやコンビニなどの配送を手掛ける事業者が多く、4トン車の需要が大きい」という。
同社では、新規派遣先にはまず正社員を送り、勤務内容を確認している。「派遣するドライバーは案件ごとに細かく条件を提示して求人サイトなどで募集をかける。良い点も悪い点も隠さず伝えることでミスマッチを防ぐ」。
「クライアントのニーズに合った質の高いサービスの提供」を合言葉に、同社では派遣ドライバーの教育にも力を入れている。「基本的には、『3年以上の乗務経験が必要』とアナウンスしているが、経験が浅くても、当社グループの運送会社で経験を積んでもらったり、免許取得費用を全額負担するなど支援している」と語る。
また、「派遣ドライバーが使用するトラックや積み荷には、当社が保険を掛けており、荷物は1億円まで補償される」という。「『破損は自腹』という環境では、誰もドライバーをやりたがらない」とし、「もちろん、残業代や深夜手当も出している」。
長期にわたり勤務している派遣ドライバーには、手数料も金利もない給与前払いサービスも用意している。「日払い、週払いに加えて前払いを利用するドライバーも多く、好評」だという。
自身も派遣ドライバーの経験があるという秋田社長。「社員と同じ仕事をしているのに、現場での扱いに疑問を持つことが多かった」と冒頭の思いに至った経緯を振り返る。「特別に大事にしてとは言わない。社員と同じ対応をしてほしい」と、同社を立ち上げて以来、そのスタンスを貫き通している。
◎関連リンク→ プロテックホールディングス株式会社
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