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物流ニュース
CRE 大阪でフォーラム開催、「物流が戦略」と捉える
2019年9月3日
CRE(亀山忠秀社長、東京都港区)はこのほど、CIVI北梅田研修センターで第8回CREフォーラムin大阪「MUJIN 知能ロボットコントローラによる 物流現場でのロボットピッキング自動化」を開催した。
CREは物流系に特化した不動産会社として、幅広いネットワークと長年の実績・ノウハウを生かし、物流不動産の開発、マスターリース、リーシング、管理から、アセットマネジメントまでのトータルサービスを提供している。年間契約数は約200件(2017年8月〜2018年7月)に上り、管理物件数は約1500物件を数えるなど顧客の物流戦略に最適な施設を提案している。
今回行われたCREフォーラムは、多様化する物流業界の課題を共有し、業界の垣根を超えて解決のきっかけを作ることを目的とし、2013年のスタートから現在まで50回以上開催されている。
セミナーでは講師にMUJIN(東京都墨田区)の海野義郎営業本部長が招かれ、物流業界を取り巻く環境とロボットの需要について講演した。
MUJINは「産業用知能ロボットコントローラ」のメーカー。労働力需要の高まりに反して人手不足が叫ばれる物流現場において、同社では独自の技術で様々な工程をロボットにより自動化。その他の最新のマテハンシステムと連携させることで、完全自動物流センターを提案している。
冒頭、海野氏は「ロボットを使用することによるメリットと現段階での課題の両方を知って欲しい」と述べ、「ロボットが求められる時代背景にあって需給GAPは拡大している。労働力の不足により、ロボットが必要となる」と説明する。
産業用ロボットの普及を阻む三大課題として①メーカーごとに操作方法が違うこと②ロボット操作が非常に困難であり、プログラミング(ティーチング)が必要であること③センサーと連携する知能化が難しいこと、を挙げた。
その中で、「どのメーカーのロボットにも接続して即時に知能化する」というソリューションを提供できる会社としてMUJINが誕生した経緯を説明。「当初は相手にされないことが多かったが、顧客からの評価が連鎖し、徐々に業界での立ち位置を確立できた」と話す。
MUJINが特に得意とするのが「デパレタイズロボット」。パレットにもカゴ台車にも対応可能で、積み方も問わず、荷下ろし作業を自動化することが可能。現段階で、混載のデパレタイズを現場で実運用できているのはMUJINだけとなっている。
後半では、国内・中国での導入事例を紹介。特に中国での事例では、一切、人が介在しないラインをつくったことなどを解説。
海野氏は「人が行っている多種の作業を、そのまま一台のロボットが代わりを務めるのではなく、オペレーションを分解する必要がある」とし、「ロボット単体の能力差はさほど大きくない。むしろ、ユーザーの使い方次第でロボットの能力は大きく変わる」と語る。
最後に、海野氏は「『物流はコスト』との捉え方から『物流は戦略』に変わっていく」と持論を語った。
◎関連リンク→ 株式会社シーアールイー
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