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物流ニュース
月島倉庫 シェア倉庫が好評、FC展開に注力
2019年9月9日
保管・荷役業務をはじめ、法人向け倉庫不動産サービスや国際物流・通関業務などを行っている月島倉庫(北川真理子社長、東京都中央区)は、シェア倉庫「ちょ庫っと」のフランチャイズ展開に力を入れている。
大きな倉庫がいろいろ建てられているが、これまで、小さなスペースで貸してくれるところは少なかった。そこで、小規模スペースの賃貸サービスをやったらどうだろうかと北川社長が提案してはじめたのがシェア倉庫「ちょ庫っと」だった。
このシェア倉庫では、それぞれの区画に2m50cmのフェンスを張って、あちらこちらにカメラを付けている。セキュリティは万全で、これまで一切トラブルは起こっていない。また、空調完備で、出入荷作業請負と運送手配請負が可能、365日24時間使用することができる。
シェア倉庫「ちょ庫っと」は、2018年7月に同社の辰巳倉庫(東京都江東区)の4階部分560坪のうち、300坪でスタート。同年12月には90%くらいまで埋まったため、今年の4月に残りの260坪も加えられ現在、あと一区画で全てが埋まる状況で、利用者から好評を得ている。
この状況について、営業本部営業推進部シェア倉庫課の石川勝将課長(写真右)は「正直なところ、これほどの反響があるとは思ってもいなかったので驚いている」として、「小規模スペースだけではなく、短期間で借りたいという需要も大きく、これまでになかった需要が取り込めている」とみている。
「『ちょ庫っと』は賃貸業で営業倉庫ではないので、あくまでも定期借家でお貸ししている」とし、「法人を対象に、最短2か月から貸し出しており、リピート率は40から50%くらい。年間を通して、需要がどのくらいあるかを今後見極めていきたい」としている。
同社では、辰巳倉庫以外に空いている倉庫が無いため、自社倉庫を利用したシェア倉庫「ちょ庫っと」事業の展開を断念して、仕組みを提供するフランチャイズでの展開に舵を切った。現在、オーナー2社とフランチャイズ契約に向けて話を進めている。
石川課長は「なかなか倉庫が埋まらない、営業マンがいない、集客のための広告宣伝費用が負担になるといった倉庫オーナーの悩みを解決していきたい」としながらも、「そのような倉庫を持っているオーナーをどのように探していけば良いのかが、我々の課題だ」としている。
◎関連リンク→ 月島倉庫株式会社
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