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物流ニュース
佐川急便 AIシステム稼働、配送伝票入力を自動化
2019年9月19日
佐川急便は、SGシステム、フューチャーアーキテクトとともに、佐川急便の配送伝票入力業務における人の入力作業をAI(人工知能)が代替し、自動化する新システムを7月から本格稼働させたと発表した。
新システムは、コンピューターの「深層学習」を活用した文字認識などのAI技術をベースに、フューチャーアーキテクトとSGシステムが昨年12月から開発を開始。配送伝票情報の読み取りから既存システムへのデータ連携までを自動化する。
これにより、佐川急便の配送伝票情報入力を受託しているSGシステムなどは新システムに代替することで、作業時間を月間約8400時間短縮でき、貴重な労働資源を最大限活用できるようになる。AIの手書き数字(サイズ、重量)の認識精度は99.995%に達しており、〇で囲まれた数字や取り消し線で修正された数字も読み取ることが可能。複写式伝票の記入時や運搬過程で文字の擦れや傷が生じても問題なく数字を読み取り、高い品質のデータ入力を実現しているという。
年間に約13億個の荷物を取り扱う佐川急便は、繁忙期には1日当たり100万枚もの配送伝票の情報を人の手によりシステムに入力していた。
同社は「膨大な配送伝票入力作業がAIで代替・自動化され、高品質を維持しながら負荷とコストを大幅に圧縮できる。新システム開発で培ったAI技術をSGホールディングスグループ各社に順次展開しており、今後はグループ全体の様々な業務でAIとの協働を推進していく」とコメントしている。
◎関連リンク→ 佐川急便株式会社
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