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物流ニュース
ハーズ 食品スーパーなど運営、競合店対策で生鮮4品を差別化
2019年10月23日
埼玉県深谷市で食品スーパー1店舗を経営しているハーズ(吉岡正市社長、埼玉県深谷市)。同社は、関越自動車道の花園IC近くで、食品スーパーマーケット「食品館ハーズ」と、大型雑貨店「B.B.Boo HANAZONO」を運営している。
主力の「食品館ハーズ」の売り場面積は648坪(2138平方m)で、駐車場は330台。同じ商圏内にヤオコー1店舗、ベイシア4店舗、ベルク1店舗と多くの競合を有する中で、同社の昨年度の売り上げは、過去最高額の27億円となった。
1店舗だけしかない同社は競合店対策として、青果、鮮魚、生肉に惣菜を含めた生鮮4品で差別化を図った。食品や日配の価格では、多くの店舗を持つ大手スーパーに対抗できないからだ。
生鮮品のなかでも、同社の鮮魚部門はもともと評価が高かった。吉岡社長は「スーパーの鮮魚部門ではなくて、まちの魚屋さんのような売り場にしたいという部門長の考えに従って、対面コーナーの充実と平台の冷ケースを増設した」と話す。
「差別化を図るという点において、この部門長の考えは、うちのような小さい店舗には、大いに有効だと思う」とし、「大手スーパーなどでは、手間がかかって、効率も悪い、丸魚の取り扱いは縮小傾向にあるが、当社では丸魚の魚種をどんどん増やしている」という。
そうした取り組みによって、今では鮮魚売り場の評判を聞きつけて、群馬県など、遠方からの来客も増えている。店舗全体の売り上げが前年比91%と伸び悩む中で、鮮魚部門の売り上げだけは、前年比106%と好調に推移している。
今後の計画について、吉岡社長は「高齢化社会に伴う買い物難民問題に関して、当社でも取り組んでいきたい」とし、「現在は、いたわり便という配達業務を行っているが、当社独自で『とくし丸』のような移動スーパーも計画していきたい」としている。
また、物流に関しては「物流費の値上げなどは特に問題となっていないが、『時間を早めて欲しい』『時間を遅くして欲しい』といった要望は以前に比べて多くなった」としながらも、「特段問題になるような状況にはなっていない」としている。
◎関連リンク→ 株式会社ハーズ
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