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    シンクパークタワーがオープン TLロジコムが館内物流

    2007年11月6日

     
     
     

     東京都品川区のJR大崎駅西口地区に大型複合商業施設「Think Park Tower(シンクパークタワー)」が10月25日にオープン。
     同施設は、東京都が進める都市開発条例「都市再生特別地区」の第1号物件として明電舎と世界貿易センタービルディングが共同開発し、明電舎工場の跡地に建設された。敷地全体の約4割を緑地空間が占める。


     地上30階・地下2階のオフィスタワーで、地上低層1・2階に飲食店などサービスショップが25店舗、それ以外のフロアはすべてオフィスで、全13社が入居する。就業人口は1万人超になるという。地上延べ床面積は15万2009.01平方m。同施設は近隣オフィスや来街者の来訪も期待されており、今後1年間の予想来館者は1000万人になる見込みだ。
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     「シンクパークタワー」で館内物流を行うのが、SBSグループのTLロジコム(鎌田正彦社長、東京都墨田区)。同社は館内物流を専門に行う部署『タスカルシステム』を設置し、オフィスビルを中心にスムーズな館内物流サービスを提供する。
     同施設の地下1階にある事業者用駐車場には、朝早くから続々とトラックが入ってくる。オフィス向けの貨物や文具類のほか、飲食店向け食材など納品される貨物は多種多様。これに混じって、移転荷物や産廃車両もやってくる。
     彼らは荷下ろしを終えると、簡単な手続きを済ませ、すぐに退館。「4t車なら滞在時間は15〜30分程度」と話す同施設の物流管理センター長の神隆治氏(下写真)。
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     同施設の1日あたりの荷扱い量は、テナント入居状況が7割程度の時点で数千個に及ぶ。これを13人の作業員と4人の管理者で仕分け、館内配送などを行う。「慣れてきたら少ない人数でまわしていく」という。
     同社はシンクパークを手がける前に、渋谷区の複合商業施設「マークシティ」で実績を積んでいた。マークシティは納品時の交通渋滞を緩和する目的で、建設当初から館内物流サービスを採用。「サービス開始当初は荷物の仕分けや作業員の配分が読めなかったが、今はトラブルもなくスムーズに稼働している」。
     「マークシティのノウハウを活用」し、シンクパークでは館内物流メニューを広げた。例えば、以前は警備会社が行った納品事業者の受付と入退管理業務を、シンクパークが手がける。「荷捌き場全体の管理を行っている」と同氏。納品事業者をICカードで管理し、万全のセキュリティ体制を構築する。
     館内物流サービスで難しいのは、各納品事業者によって異なる配達伝票を管理しなければならない点。館内物流事業者は入居テナント(受領者)に代わって、納品事業者の伝票に受領印を押すが、伝票本体を返却すると館内配送する際の伝票がなくなってしまうためだ。
     ほかのオフィスビルで館内物流を行う事業者は、元本伝票をコピーしたものを館内配送用伝票として使っているが、コピーのし忘れや手間がかかるのが課題となっている。同社は、一種類のハンディターミナルで伝票バーコードを認識させて、サーバーでデータ管理するシステムを開発。いずれの業者専用バーコードにも対応する。これを使って、「貨物が、いま、どこにあるのか」「配達を完了したか」など、貨物の検索もできるという。
     「館内物流が太い物流動線だとすると、今後は細い物流動線も広げたい」と意気込む同氏。「オフィス向けの文書保管や機密文書の破棄などにも力を入れる」とし、企業の総務業務を担っていく考えだ。
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    ◎関連リンク→TLロジコム

     
     
     
     
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