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物流ニュース
クロス・アライアンス 「登録制スタッフ」に特化した勤怠管理システム
2020年1月14日
クロス・アライアンス(東京都港区)は、「登録制スタッフ」に特化した勤怠管理システム「勤怠プラス」を開発し、自社専用の人材囲い込みツールとして物流会社に提案している。同社の浅岡浩平取締役(写真右)は、「繁閑の差が激しい物流業界の波動に合わせた最適な現場運営を新しい発想で支援する」と説明する。既にシーエックスカーゴ(埼玉県桶川市)が倉庫の仕分けスタッフの動員で活用しており、人手不足解消と人件費削減を推進しているという。
運用フローは、まず、スポット業務向けのアルバイトを募集。単発で勤務したスタッフにシステムへの登録を促し、リストを増やす。「説明会などを開催し、登録スタッフをどんどん増やしていく」。
集まった登録リストに、同システムから『○月○日に○名募集します』とメールを一斉に送り、勤務を希望するスタッフが手を挙げ、募集定員が充足するのを待つ。小泉達也氏(同左)は、「派遣会社と同様の仕組みを自社専用で構築するイメージ」と説明。「当然、直接雇用した方が、派遣会社へのマージンが発生しない分、コストは下げられる」
シーエックスカーゴでは、2018年12月から募集を開始。2019年6月時の登録者数は約70人で、1日あたり平均10人が勤務しているという。
勤怠管理の機能も搭載。タブレット端末で簡単に出退勤の打刻ができるため、多人数のスタッフを効率的に管理できる。給与システムとも連携可能だ。
スタッフは自ら希望する日・時間だけ働けるため、「縛りがない」のがポイントで、「登録者は主婦が多い」という。同氏は、「求人広告によくある『週3回からOK』という条件は、シフトに組み込まれてしまうため、予定を立てづらい子育て中の主婦にとっては厳しい場合もある。自分の都合に合わせて勤務日を選べる当社のシステムでは、『働ける時だけ働きたい』という希望を叶えられる」
また、「スポット派遣や日々紹介のように、毎回違う会社に行くのではなく、経験したことのある現場で働けるというのも働き手側から喜ばれている」とも。
浅岡氏は、「物流業界の人手不足は深刻で、求人広告を出しても反応が悪く、派遣スタッフを依頼するにも、コストが高止まりしている」と指摘。「求人の新しい形として『登録制スタッフ』を物流業界に定着させたい」と語る。
システム利用の初期費用は25万円。スタッフ登録1人につき月額300円で、300人なら同9万円、500人なら同15万円となる。
◎関連リンク→ クロス・アライアンス株式会社
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