-
トピックス
適正運賃算定サイト「BESLOGI.com」 市場動向に連動したリアルな運賃情報
2020年4月13日
国内独立系ファームとして50年を超える歴史を持つ老舗コンサル会社のジェムコ日本経営(東京都中央区)は、ステラリンク(同千代田区)と共同で、適正運賃算定サイト「BESLOGI.com(ベスロジドットコム)」をリリースした。
ジェムコ日本経営の今村正幸本部長(写真左から2番目)は、「物流業界の市場動向に連動したリアルな運賃情報を確認できるという画期的なサービス」と説明。「当社の持つノウハウに、ステラリンク社のシステム開発力をプラスした」と自信を示す。
同本部長は、「製造業の物流担当者から運賃値上げに関する相談が増えているが、『従来の運賃の決め方がそもそも不透明で、交渉をどう進めたら良いか分からない』という声が多い」とし、「協力会社と交渉を進める上で役立つロジックやツールを何か提供できないかと考えた」と、開発の経緯を明かす。その上で、「荷主、物流会社双方が、適正かつWin・Winの関係で取引できることをめざして作った」と狙いを説明する。
同サイトでは、「距離」「時間」「路線(特積み)」の3つのパターンで運賃表を提示。運賃は、各官公庁や業界団体から公表される各種の最新統計データと、同社が持つ多くの物流コンサル実績から生み出された計算ロジックを基に算出。輸送方式、方面、付帯条件などの物流条件に合致した個別の適正料金水準を検索することも可能で、貸切・混載など最適な輸送モードの選択に活用できる。荷主は、現状の契約運賃と実勢水準とのギャップ評価ができ、自社の目標策定に活用することが可能だ。
コンサルティング・コーディネーターの服部吉高氏(同3番目)は、「トラックの仕様や作業特性、荷扱い、待ち時間の有無など、さまざまな要因を考慮している」と説明。「契約している物流会社の規模によっても運賃は変わってくる。大手になると自社で走らず傭車率が高まるため、コスト要因の一つとなり、運賃は上がる」。また、「東京から長野よりも、帰り荷を見つけやすい長野から東京の方が安いなど、需給バランスや荷動きも勘案した独自の計算式になっている」という。
ステラリンクの豊田博樹執行役員(写真右)は、「恣意的に荷主寄り、物流会社寄りに作っているものではない」と説明。「関東で実運送を手掛けている中堅の物流会社に使ってもらったところ、『実勢運賃とほぼ合っている』と驚かれ、サイトへの自信を深めた」と胸を張る。
経営コンサルタントの牛奥修三氏(同左)は、「ベテラン配車マンに頼らなくても適正な見積もりが可能になる」とし、「配車マンが足りていない物流会社からの問い合わせも多い」と付け加える。
同サイトの利用料は年額10万円。初期費用は不要。今村本部長は、「無料トライアルも用意しているので、ぜひ活用いただきたい」と語る。
◎関連リンク→ BESLOGI.com
関連記事
-
-
-
-
「トピックス」の 月別記事一覧
-
「トピックス」の新着記事
-
物流メルマガ