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射界
2018年12月10日号 射界
2018年12月17日
大相撲の横綱ではないが社会の一員として働くうえで、「心・技・体」の充実を目指すことは重要だ。もちろん、それぞれにレベルの違いはあっても、目指す願いは同じであろう。やる気で励み、必要な知識や技能を習得し、健康な体力を保つ。日頃から漫然とその日暮らしを続けていては縁遠い。
▲忙しい社会人にとって自分を振り返って見る余裕は少ないが、それでも時々は「自分は今、どうありたいか」と考えるのも大切である。今の仕事ぶりに満足しているか、目指すゴールはどこにあるのか、そんな思いで自分の方向性を見定める必要があろう。漫然とその日暮らしに終始していては、目標や目的を思い起こすことなく、成り行き任せに甘んじるだけ。
▲流れに身を任せ、自分で動く(働く)ことのない日々は楽で、他に気兼ねすることはない。こんな状況が続けば価値判断力も色褪せて退化し、本来の力量を失ってしまう。かつて身に付けた基礎能力も劣化してサビついてしまう。これでは「いま自分はどうありたいか」などと面倒な考えは消えてサビ落としすることもなく、無気力な軌跡を刻む安易さに溺れる。
▲当面する仕事の価値向上への意欲はなくなり、毎日を無為に過ごすことに満足し、表面だけ取り繕って上出来と納得して終わる。所詮、そこには虚像はあっても「心・技・体」が満ちた実像のカケラすらない。当然だが、虚像には未来も目標もなく、空虚さだけが残る。慣れた仕事だからこそ「心・技・体」を、どう吹き込むかいかんで、その人の価値を左右する。
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