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射界
2019年7月8日号 射界
2019年7月22日
礼儀とは、この世を生きる〝教科書〟と、多くの識者は言う。どんな場面でも守らなければならない基本的なマナーとして人々に教えている。平凡で堅苦しさもあるが、儀礼的な態度をきちんととれる人が、人間関係の第一関門を通過できると考え、相手に礼儀正しく接することができればよい。
▲顔見知りで平素から親しい間柄で、「オレ」「オマエ」の仲でも、顔を合わせたときは互いに最低限のマナーで礼儀正しく挨拶する。これが良好な人間関係を築くと心得たい。久しく顔を会わせる機会がなかった相手とは、〝水臭い〟との声もあろうが、最初の一瞬はそうでありたい。その後は昔に戻って打ち解けた会話を重ねれば、ご無沙汰の影を即座に消す。
▲取引先の人との場合もそうだ。お互いの朝の挨拶は必ず実行する。これを省いて馴れ馴れしく話しかけると、相手の機嫌次第で一挙にギゴチなくなってしまうかも知れない。最初の言葉遣いはオーソドックで代わり映えしなくてもよい。相手が平常の心理状態であると理解した段階で、軽口の一つでも言えばその後はスムーズに会話は弾む。自然体が安心を生む。
▲同窓会などでナン十年ぶりに顔を合わせた場合を考えよう。最初の礼儀正しい会話は、いつしか互いがザックバランの言葉遣いに変化して親しみを加重させているのに気付く。昔の感覚が蘇ったのだ。ホッとした安心感が共通して和ませる。丁寧な言葉遣いとは柔かい、心地よいを超えて親近感を倍増させる。それにはまず、自分の生き方を整えることである。
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