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    見せる物流で商品PR 堂島ロールを「表で支える」ジェイカス

    2011年9月14日

     
     
     

    doujima_0912.jpg 「みなさまー、ただいま、焼きたてのロールケーキが到着いたしましたー」。配達マンがそう呼びかけながら、専用台車を転がす様子を見たことのある女性も多いだろう。ロールケーキブームの火付け役となった「堂島ロール」の、このセリフと配達の衣装は配達を担当する運送会社が考案したものだ。



     飲食店や小売りの店先を、客にアピールするように通り抜ける。最近でこそ百貨店などの惣菜売り場などでもよく見られるようになったが、多くは三角巾に割ぽう着などの料理人姿。配達マンが「ただいま出来上がりましたー」と呼び掛けるのは、やはり珍しい。普通は裏口から納品し、人知れず引き揚げる。

     そんな常識を覆したのが兵庫県西宮市の運送会社「ジェイカス」の加賀澤一社長。3年前、堂島ロールの金美花社長に提案したところ、「いいわね、それ。ぜひやって!」と二つ返事で了承を得た。「見せる物流」には衣装も必要と、堂島ロール配達専用に、ジェイカスが独自に帽子・パーカー・Tシャツを用意。台車・専用ケースも色をそろえて別注した。

     加賀澤社長は、「堂島さんは当時、成長の真っ盛り。作ることと売ることで精いっぱいの状態。だから、改善提案は何でも『ぜひやって』となっていったのだと思う」と当時を分析する。

     いまでは堂島ロールの大阪、神戸に加え、東京の8店舗、名古屋の3店舗の配送も一手にジェイカスが引き受ける主力荷主のひとつになった。だが、商工会の紹介で軽四1台の配送を引き受けた4年前には、新興洋菓子店の一角を占めるに過ぎなかった。貰い受ける運賃は4年間で約60倍にまでなった。

     この間にリーマン・ショック。同社の主力荷主である他のメーカーなどで、物量も運賃もガタガタと崩れていったこともあり、「見せる物流」「広告宣伝物流」の考え方が社長の頭のなかを占領していった。

     だが、他の大手や老舗の荷主企業に同様の考え方を提案しても、荷主はウンと言ってくれない。「ウィンーウィンの関係を築きたいだけ。運送は運ぶことだけ、コストを下げることだけを期待されているのだとしたら寂しい。大手企業の場合、役職ピラミッドの途中の人に却下されてしまうのが(見せる物流が採り上げられない)大きい理由」。

     新興の洋菓子店などからは、引き合いがよくある。20代後半の若い人材に見せる物流を担当させ、今では恥ずかしがらずに板についているそうだ。

     「結局、提供できるのは人間力。納品した場所がちょっと片付いていないなと思ったら、ひと手間かけて整理してあげる、ということ」。コピー機の用紙交換などをしていた若い頃を思い出しながら、社長は話す。(西口訓生)

     
     
     
     
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