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    損保会社の初期対応に激怒 突然、弁護士立てられる

    2012年7月27日

     
     
     

    hanshin_0723.jpg 交通事故を巡って、運送事業者と損保会社によるトラブルが最近、特に増えているようだ。大阪府堺市の運送会社は、当然の権利であることを告げただけで弁護士を立ててきた損保会社の対応に驚いたという。



     6月28日の午前6時頃、同社のトラックが阪神高速湾岸線を神戸方面に時速70キロ(デジタコで確認)で走行中、後方から来た乗用車が猛スピードで同社のトラックに追突。その弾みで乗用車は横転を数回繰り返して停止した。乗用車の速度メーターは時速140キロで止まっていた。

     トラックドライバーは首にむち打ちの怪我を負ったが、2次災害を防ぐため横転した乗用車に近づいて、後方車両に気付かせるための対策を行うと同時に、頭から血を流してぐったりとしたドライバーを助手席に運んで、シートを倒して安静の状態に保った後、警察と救急に連絡した。追突した乗用車のドライバーは頭部を強く打っていたものの、当日に退院したが、事故のことを一切記憶していない状態だった。

     トラックは猛スピードの乗用車にノーブレーキで追突されたことにより、後方が破損し、まともな走行が出来ない状態。また、ドライバーもむち打ちで正常に仕事が出来る状態ではなかった。

     事故が発生して数日後、加害者であるドライバーの保険会社から連絡があり、「ドライバーの記憶がないため、記憶が戻れば再度連絡する」とのことであったが、それから2週間が過ぎても連絡がないことを心配して、同社から損保会社に車両修理ならびに被害者の通院費などについて話したものの、加害者が事故の記憶がまだ戻っていないため、まったく対応してもらえなかった。

     同社も車両の早期修理と通院費負担などを考えて、早急な対応を迫ったところ、損保会社は突然、弁護士を立ててきた。同社としては、今回の事故で車両修理、通院費の請求は当然の権利であることを告げただけで、弁護士を立ててきた損保会社の対応に驚いた。同社社長は、「当社は自動車メーカーに修理を依頼し、約50万円の修理見積書を送付。さらにドライバーの通院費も現状では自己負担となっていることを告げて、被害者保護の観点から当然のことを説明しただけなのに弁護士を入れてきた。損保会社に無理難題を突きつけたわけでもないのに、本当にあり得ない対応だ。損保会社と、一度もおわびのない加害者に対して怒りを覚えた」と激怒。

     この後、損保会社側は、弁護士を通じて車両の損害弁済ならびに被害者の通院費への対応を早急に行うこととなったが、なんとも後味の悪い事故処理の対応だったようだ。(佐藤弘行)

     
     
     
     
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