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新車低価格で事業者・中古買取業者困惑 現行車両在庫が低額で販売
2014年11月27日
大型トラックは環境対策や安全性・快適性の充実などにより高額となり、大型ウイング車の標準タイプでも現在では1200万円前後となっている。しかし、一部の車両メーカーがモデルチェンジするとのことから、一部の現行車両の在庫が低額で販売されていることから、運送事業者や中古トラック買い取り販売業者では困惑しているところもあるようだ。
大阪市でトラックの買い取り販売を展開する事業者は先日、あるメーカーで新車登録から2年余りの大型ウイング標準タイプを買い取った。しかし、同年式のトラックが安売りされていることを知り、利益も少なく慌てて転売したという。「当社では中古トラックの台数が最近減っていることから高額で購入したものの、同年式のトラックが?新車?で1000万円程度で販売されているとのことから、まだ新しいとは言え、800万円程度の中古と比較すれば200万円程度しか価格が変わらない。当然、ユーザーは1000万円の新車のトラックを買うはずだ」とし、「一部のユーザーの間でも、あるメーカーの大型ウイング標準タイプの新車が1000万円程度で買えるという情報が回っており、中古買い取り販売業者や運送事業者は混迷しているようだ」と語った。
今年、低額でトラックを販売しているというメーカーのトラックを購入した同市の運送会社では「大型ウイング標準タイプの新車を1000万円で購入し、低額だったため、何台か古いトラックと買い替えた。通常であれば安くとも1100万円程度で、1000万円というのはトラックでは安いはず」と話した。低額でトラックを販売しているメーカーとの取引がメーンの堺市の運送会社は「ディーラーから大型の現行車が安いことは聞かされている。当社でも一部は購入したが、安売りにもいろいろと訳があるようで、環境対策の問題やモデルチェンジで在庫車両を低額で販売し、在庫を処理しているようなもの」とし、同社でも仕事で使う分に関しては何ら問題がなく、価格が安いことを理由に購入を決めたようだ。
しかし、中古買い取り販売業者やトラック運送事業者にとって低価格の新車の存在には、どちらにしても困惑してしまうようだ。
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