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    輸送効率が2倍に ホームロジのスワップボディコンテナ

    2017年7月21日

     
     
     

    swap.jpg 物流業界が抱える問題を解決するシステムが動き出している。ドライバー不足や長時間労働の課題にメスを入れているのが、ホームロジスティクス(松浦学社長、札幌市北区)だ。ニトリから2010年に分社化した同社は、「思いやりあふれる社会の実現」に向け、まっすぐに挑戦を続けている。今回、輸送効率を2倍にしたという「スワップボディコンテナ」について話を聞いた。



     昨年6月からスタートし、1年が経過したという「スワップボディコンテナ」。この車両の導入による改善事例が、日本ロジスティクスシステム協会が主催する全日本物流改善大会2017で「物流合理化努力賞」を受賞した。同コンテナは現在、関東DCと川崎DC間の輸送に利用され、ヘッド2台、コンテナ6台体制で稼働している。

     「ドライバーがコンテナをセンターで切り離すと、荷物の積み下ろしはすべてセンターで教育された作業員が行う」と同社は説明。ドライバーはすでに商品が積み込まれている別のコンテナを連結し、すぐに運ぶことができる。ドライバーは運転に専念することができ、「以前は1日当たり関東DCと川崎DC間の輸送は残業をして1往復しかできなかったが、現在では残業せずに1往復半ほどこなすことができ、従来の2倍の効率化を果たすことができた」という。同コンテナについては「2週間の研修を受ければ、だれでも運転することができる。現在はいないが、女性でも運転することが可能」。同コンテナの導入から1年が経過するが、まだ1度の交通事故・商品事故を出していない。

     同システムを開発するきっかけになったのは、「協力会社へヒアリングを行った際に、どの運送事業者もドライバー不足が非常に深刻だという事実を知った」から。同社では幹線輸送のみで約100社の協力会社を抱えているが、どの運送会社も例外なくドライバー不足で苦しんでいるという。「しかも、ドライバーの高年齢化が進んでおり、50代や60代のドライバーの比率が多くなってきている」と指摘する。「当社の社長がヨーロッパ視察の際、スワップボディコンテナがセンターに並んでいる様子を見て、『これだ』と思い、日本でも運行できないか考えた。協力会社に声をかけると、富士運輸(奈良市)の松岡弘晃社長が手を挙げてくれた。それから1年後、スワップボディコンテナでの輸送がスタートした」

     「これから5年後、10年後はますます物量が大きくなっていく。そして、それを運ぶ物流がさらに重要になる」と同社。輸送力の確保を考えた結果、スワップボディコンテナの導入に行き着いたというが、「メリットだけではなく、デメリットもある」。それは「ヘッドとコンテナを脱着させるためには広い敷地が必要で、直線で約28?要る。物流センターなら可能だが、店舗や配送センターでは、そのようなスペースがない。そのためコンテナへの商品の積み込みは倉庫要員で担い、積み下ろしはドライバーと倉庫・店舗要員で担うようにして、拡大を進めていく予定」という。

     同コンテナはドライバーからは好評で「いままで11時間労働だったものが、現在では残業なしで業務を終えることができるようになった」という声が聞かれる。「今後、このシステムを日本全国に広めていきたい。いままでの物流業界だと、荷主は作業を見ているだけで、積み下ろしはドライバーの仕事というのが普通だった。それを荷主側が担うことで、ドライバーの負担を軽減でき、ドライバー不足の解消につながると考えている」

     同社では、積み込みや積み下ろしに専門の作業員を教育して当たらせており、「教育施設で研修を受けた人で、2人1組で作業にあたっている」と説明。関東DCでは専門の作業員が8人おり「今後も増やしていきたい」とする。同社では今後の目標として、「この業界のドライバー不足を解消されることが第一。トラックドライバーの負担を軽減させ、物流業界にかかわりたいという人を増やしていきたい」と話し、スワップボディコンテナの導入をさらに拡大させる方向。3年後に稼働予定の埼玉・幸手DCでは、同コンテナを利用することを念頭に設計されるという。

     
     
     
     
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