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射界
2020年3月23日号 射界
2020年4月13日
「トラック」と「トロッコ」は同じといえば、首をかしげる人も多いだろう。しかし、どちらも「truck」である。もちろん、トラックといえば運送事業者にとってなくてはならない「陸上用の輸送貨物車両」のことで、「トロッコ」は鉄道上を走行する荷物運搬車両のこととなっているが、元は同じだったようだ。
▲もともとの「truck」の意味は、陸上でもレール上でも「荷物を運ぶ運搬車両」を意味しており、そこに差はなかった。しかし、「truck」という言葉が日本に入ってきた際、陸上を輸送する車両を「トラック」として、レール上を運搬する車両を「トロッコ」と呼ぶようになった。英語では同じ言葉だが、日本語では発音も意味も違う言葉として定着した。
▲英語は同じでも日本語として発音や意味が違っている言葉としては、「ストライク」と「ストライキ」がある。前者は野球などで使われ、後者は企業の従業員などが仕事を放棄する際などに使われる。同じような言葉としてはバレーボールの「バレー」と、テニスなどのボレーの「ボレー」も日本語は違うが同じ英語の「volly」だ。
▲日本語がそのまま英語で使われているものもある。漫画(manga)はコミックとは分けて使われ、トヨタが発明した改善(kaizen)も効率化という意味で使われている。酒(sake)やカラオケ(karaoke)も使われているが、少しずつ発音が変わってきているという。言葉はいつの時代でも進化を続けているようだ。
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