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物流ニュース
全国引越専 プラ製ボックスを開発、引越ゴミを削減
2012年9月12日
「引っ越し時のゴミの排出をいかに抑えるかが、環境対応として取り組んでいる重要なテーマ」と語るのは、ハトのマークの引越センター(全国引越専門協同組合連合会、山野英二会長)管理部の今井修部長。
全国引越専は、「親切・ていねい・安心」の経営理念に加え、「環境」を重要な要素と位置付け、「グリーン・プロジェクト」を展開。日本全国で「植林ボランティア活動を企画・推進し、引っ越し作業時の一般廃棄物の排出を抑える環境配慮型「エコ・プラン」の全国展開などを中核に、環境保全活動を推進している。
1回の引っ越しで、段ボールが数十枚単位で廃棄処分されるため、ゴミの排出をいかに抑えるかを検討している中で、リユース型の専用資材を開発した。「エコ・プラン専用BOX」はプラスチック製で、繰り返し利用できるため、ごみ処分の必要がない。また、ガムテープを一切使わず、マジックテープで簡単に組み立てられる。
さらに「引っ越しでかかるストレスとして、環境の変化、手間がかかることが挙げられる。皿やコップも一つひとつ紙で包むより、ウレタンなどで梱包すれば、作業時間を短縮し、お客様の負担を軽減できる」。
しかし、普及はこれからだという。「まだまだコストが高い上に、段ボールは扱いやすさがある」。新しい梱包材を使いたいという顧客のニーズも根強く、環境配慮への理解を得られていないのが現状だ。「引越業者として社会的責務がある。利益を上げればいいというものではない。いかに物を循環させていくか、社員一人ひとりの意識付けが必要。まずはできるところから着実に取り組んでいく」。
全国引越専の本部では「環境方針」を作成。「環境マネジメントシステム」を構築し、ISO14001の認証も取得している。
◎関連リンク→ 全国引越専門協同組合連合会この記事へのコメント
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