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    大阪万博で物流は大丈夫? 不安視する周辺事業者

    2023年7月18日

     
     
     

    【大阪】「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開かれる大阪・関西万博の開催まで、あと2年を切った。4月13日には会場予定地で起工式が開催されるなど、いよいよ本格的に動き出し、万博を契機とした経済回復などを期待する声も聞かれるが、盛り上がりを見せている一方、周辺の運送事業者からは不安の声も挙がっている。

     

    大阪・関西万博の会場となるのは、大阪市此花区にある人工島「夢洲(ゆめしま)」。夢洲までの車両でのアクセス方法は、同じく人工島である舞洲とを結ぶ「夢舞大橋」と、咲洲とを結ぶ「夢咲トンネル」の2パターンのみだ。

     

    開催地周辺は多くの運送事業者や物流拠点が存在するエリアのため、万博開催期間中の道路の大渋滞はもちろん、準備が本格化する中で夢洲地区に流入する工事車両等による影響を懸念する事業者も少なくない。

     

    大阪市住之江区の運送事業者は、「2024年問題が叫ばれている中で、自社のトラックが連日大渋滞に巻き込まれるなどしたらとても困る。行政はきちんと対策を考えてくれているのだろうか」と困惑の表情。別の事業者も「物流機能が混乱して、今よりも厳しい経営状況になるのでは」と不安を口にする。

     

    大阪市と大阪府は、万博期間中における万博関連交通と、通勤や物流等にかかる一般交通の円滑化を図るため、「大阪・関西万博交通円滑化推進会議」を設置し、第1回会議を昨年12月に開催した。その中で、「万博によって阪神高速等の交通状況の渋滞発生・悪化が発生し、社会経済活動に大きな影響を与える」と指摘。来場者の輸送対策を実施しても交通における課題が解消されないことから、一般交通の抑制、分散、平準化を目的とした「TDM」の実施を働きかけるとしている。

    万博開催期間は6か月と長期にわたるため、早い時期からTDMの必要性を丁寧に説明し、実施の程度について段階を設けるなど、府県市民・企業の協力が得られやすい取り組み等の工夫を実施する。そしてTDMにより、「道路の渋滞長が通常時の最大を超えない」という目標を掲げた。

    万博推進局整備調整部の担当者に現状を聞くと、「推進会議の下に幹事会を設けており、幹事会で実務的な内容を詰めていっているところで、それを第2回推進会議に諮るという流れ。今は周辺の企業の声を集めて、『期間中にテレワークができないか?』など聞き取りを行っている最中」と、具体的にはこれからだと説明する。

    そのほか、大阪府警では4月に「万博対策本部」を設置。会場内外の警備や交通渋滞対策を担い、より強力に諸対策を推進するとしている。さらに、関西の国際物流の活性化に向けて産学官で取り組む「国際物流戦略チーム」では、物流を含む一般交通と来場者交通の両立に向け、関係者が一丸となって取り組みを進めていく。

     
     
     
     

    この記事へのコメント

     
    1. 匿名 says:

      これから工事が始まったとき、人工島であるデメリットが如実に出るだろう、大量に搬入される建設資材に、工事に来る大量の作業員、どうやって捌くのだろうね。

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    2. 匿名 says:

      準備~開催期間中の各種資材は、
      海上輸送をメインには出来ひんの?
      どう考えても一般輸送に悪影響しか無いように思えるんやけど。

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      • 匿名希望 says:

        輸送は海上でも可能ですが、貨物を積み下ろしをするためのターミナルと機材、貨物を仕分ける荷捌き場が必要です。また、積み荷を乗せたままトラックなどを乗り入れるのであればフェリーターミナルの設置、そこまでの導線の確保といったことが必要ですが、準備されているのでしょうか?
        万博期間中でも来場者用の船舶(乗員数百人規模)の港を浮き桟橋で設置するということなので、大規模に機材を搬入するのは夢洲にあるターミナルでも利用しないと難しいように思いますが、いかがでしょう。

    3. 匿名希望 says:

      行政はパビリオン自体の収益の計算しかしない。そのパビリオンの為の建設、周辺の既存の物流の停滞や渋滞、人員不足やその為の労働時間や労働環境等は丸投げした業界任せ。ほんと自己成績のみ。(政治家含む)

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      • 大阪人 says:

        物流でテレワークできるならやってみろ!とキレたくなるようなおかしな事まで言い出す始末、万博は中止あるのみ。

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    4. やまと たろう says:

      大阪府知事、大阪市長ともに そんなことは頭のすみにも無いだろう!とにかく開催日迄パビリオンの完成と開幕出来る事しか考えていない、口では簡単に言えるが物流のド素人には絵に描いた餅だ!

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    5. 正義は勝つ says:

      7500円やたかな?入場料金
      大阪の賢者は行かんやろ、しょせんは松井と吉村のおもちゃ箱
      誰も行かんやろから、渋滞ないで

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    6. よっちゃん says:

      そもそも 建設を請け負ってくれる企業が無いのでは無かったかな?
      あまりにも安い値段なんで!
      舞洲ほど交通の便が悪い所無いだろ!
      それでなくても 破綻仕掛けている大阪に税金使ってする事業なのかな?

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      • 匿名 says:

        ヒント:大阪は既に外資に乗っ取られている。
        中抜きオリンピック
        府知事が元武富士の弁護士
        もうおわかりか

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    7. 匿名 says:

      海から物資運べないの? 

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    8. 匿名 says:

      万博かUSJどちらに行く?

    9. 匿名 says:

      50年前の万博とは盛り上がりが全く違う、あんまり面白くなさそう、くれぐれも大阪市民生活を犠牲にしないでほしい

      • クロネコ says:

        50年前はね、外国人さんに会うことが珍しい時代、ハワイ旅行が近所の話題になる時代でした。だから、夢があったんですよ。
         その夢をいつまでも追いかけてる爺さんたちが「万博、も一度やってみたい」って、、、それを止めるのが良識あるオトナというものでした。

      • さんかく says:

        万博って1970年以来じゃなくて、1990年にも「花の万博」(花博)やってんだよね。
        なぜか万博推進者は1970年という大昔の方ばかり思い出して1990年のほうはコロリと忘れていらっしゃる。

        そんな認知症の疑いのある爺さんたちが推進する万博なんて成功するわきゃないわな。
        今の10代の子たちは、生まれたときからスマホも動画サイトもSNSもあった、そんなデジタルエージに育ってきてるんだから、「万博」なんてアナクロの極致が刺さるわけがない。

    10. 博覧会大好きのおみみちゃん says:

      以前、守口市と大阪市鶴見区にまたがって開催された鶴見花博会場で働いていた時、シャトルバスや地下鉄や外周道路やタクシーや抜け道とか、色んなルートがあったけれど、
      会期終り近くになると、列車やバスの増発をしても、改札制限や駅前のバス停に長蛇の列で、一時間待ちでも乗れなくて、従業員の身分証提示で優先乗車で何とか助かった時や最終電車ギリギリだった事もありました。

      鶴見緑地は抜け道とか色んなルートがあったけど、
      今度は人工島と鉄道と橋で、ルートがかなり限られていて、入場者だけでなく従業員や物販等の物流を考えると、渋滞は必至で、橋や鉄道をもっと増設する必要があると思います

    11. さんかく says:

      >渋滞は必至で、橋や鉄道をもっと増設する必要があると思います

      そんなカネがあったら苦労してない(苦笑)

      地図を見てごらん。夢洲って、阪神高速湾岸線が迂回してるんだよ(爆笑)
      端から客を呼ぶとは想定して作られた場所じゃない。こんな場所で万博だのカジノだの、
      不特定多数の客を呼ぶような施設を作ろうとするほうが狂気。
      今、外国人観光客は日本にたくさん来てるけど、日本には夢洲なんぞよりもっとマシな場所はいくらでもある。
      わざわざ環境最悪な夢洲に来る客なんていない。

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