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物流ニュース
4ー6月の景況感 好転11%、悪化42%
2013年8月30日
全ト協は8月9日、4〜6月期の「トラック運送業界の景況感(速報)」を発表。企業マインドは引き続き改善方向にあり、依然として燃料コストの負担が大きい状況が継続するなか、景況感の判断指数は「好転」が11%(前回同)、「悪化」は42%(前回41%)で判断指標は▲35。前回とほぼ横ばいとなった。大規模事業者は17ポイントの業況改善が見られたが、中規模事業者は2ポイント、小規模事業者は6ポイント低下したため、業界全体では横ばいとなった。
特積みの宅配貨物は、輸送量で「減少」が21%、「増加」が35%あり判断指標は+17(前回▲7)で24ポイント改善。営業収入も「減少」が21%、「増加」が31%、判断指標は+7(同▲11)で18ポイント改善。営業利益は「減少」が22%、「増加」が20%で判断指標は▲4(同▲17)で、13ポイント改善した。
宅配以外の特積みでも、輸送数量の「減少」が20%、「増加」が24%で判断指標は+6で前回+1から5ポイント改善。営業収入は「減少」が26%、「増加」が22%で判断指標は▲2、前回の0とほぼ横ばい。営業利益は「減少」が29%、「増加」が17%で判断指標は▲14となり、前回の▲23から9ポイント改善した。
一方、一般貨物の輸送数量は「減少」が35%(前回37%)、「増加」が21%(同22%)で判断指標は▲20(同)。営業収入は「減少」が38%(同40%)、「増加」が25%(同23%)で判断指標は▲20となり、前回の▲24から4ポイント改善した。しかし、営業利益は「減少」が45%(同46%)、「増加」が16%(同17%)で判断指標は▲36(同▲35)でほぼ横ばい。
このほか、運賃水準や実働率などもすべて横ばい状況となった。地域別では、東北地方が水準を下げた一方、北陸信越地方は上昇した。
7〜9月期の見通しでは、業界の景況感の判断指標は3ポイント上がって▲33と予想。宅配は輸送量や営業利益で減少を見込むも、宅配以外の特積みや一般は横ばいが続く模様。しかし、8月から燃油価格が再上昇していることから、実際にはかなり厳しくなると推測される。
◎関連リンク→ 公益社団法人全日本トラック協会この記事へのコメント
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