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物流ニュース
入社しても2〜3年で辞める若者 心とらえる取り組みを
2013年10月16日
「若手のドライバーが集まらなくなった」という声をよく聞く。しかし、せっかく入社した若手のドライバーも3年で2〜3割は辞めていってしまう。
高校卒業者の場合、3年以内の離職率は平成15年で42.5%、同16年43%、同17年41.2%、同18年38%、同19年35.3%、同20年30.9%、同21年30%。
大学卒業者の場合、同15年32.7%、同16年33.9%、同17年31.9%、同18年29.8%、同19年27.3%、同20年23.5%、同21年20.8%。
どちらも年々離職率は減少しているものの、「ようやく一人前になった若者」の2〜3割が辞めてしまうのでは、経営者側からすれば厳しい状況といえる。
厚労省の「若手人材活用ノウハウ事例集」によると、「元ドライバーである社長は、トラック好きの社員の心をとらえてモチベーションアップを図っている」という。スタンダードと呼ばれる車両を使用する会社が多いのに対し、「トラックは出来る限りオプションをつけて最高級グレードにする。スタンダードよりも1台当たり200万円ほど高額になってしまうが、トラック好きにはたまらない」。
同社では「ドライバーは1日の大半をトラックで過ごす。トラックが職場そのもの」と考えており、いい車両ということで大切に乗れば燃費も向上して、結果的にはコストパフォーマンスが良くなるとしている。
社員らも「他社のトラックと並んだとき、ウチのトラックはかっこいい。いいトラックだとテンションが上がる」と喜んで、快適な職場に満足しているという。
各社が自社に合った「心をつかむ方法」を考えれば、若者の離職率はさらに減少していくのではないか。
◎関連リンク→ 厚生労働省この記事へのコメント
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