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    向島運送 「HiTES」導入でタイヤ空気圧を監視

    2014年5月29日

     
     
     

     重要課題の一つとして〝優れた安全と環境〟を掲げ、利益のために安全・環境に妥協せず輸送業界でトップレベルを目指しているという向島運送(佐藤惇社長、東京都墨田区)。トレーラを所有する同社では、タイヤのバーストやブレーキの引きずりが原因の引火事故などを回避できないかと考えていたところ、ディーラーから紹介を受けて横浜ゴムのタイヤ空気圧モニタリングシステム「HiTES(ハイテス)」導入に踏み切った。
     現在はトレーラ15台に設置済みで、年内には20台にまで増やす予定。導入から約2か月と日は浅いが、効果を感じているという。


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     「トレーラは後部タイヤに異常が起きても、運転席まで異変が届きにくいという難点がある。タイヤ内に設置したセンサーの情報が運転席まで無線で飛ばされ、車内に設置した表示機で確認できるのがよい」と日下部武一車輌部長。というのも、「これまで感覚で見ていたものが、きちんと数値でわかるようになった」ためだ。
     管理値は2段階まで設定可能で、空気圧が低下、空気湿度が高くなるにつれ、黄色、赤の表示に変わり、ブザーで危険を知らせてくれる。また、日々のタイヤ空気圧管理をサポート。走行中でもリアルタイムでタイヤの空気圧、タイヤ内の空気湿度がわかるので、バーストの未然防止やブレーキ異常発熱の早期発見など、トラブルにもスムーズに対処できる。「ホイールが熱を帯びるとメンテナンス作業にも危険を伴うので、そのようなリスク回避にも有効。ドライバーの負担を軽減できている」と話す。
     ドライバーからは「高速道路を走ると、こんなに空気圧が上がるなんて知らなかった」という驚きの声も。自分の運転に対して安全意識を持つようになったことは「大きな収穫」という。
     「使いこなすには、まだまだこれから」と同部長。「これまでは感覚で空気を入れていたが、本当に適正な量なのかと。もしかしたら入れ過ぎているのかもしれないという疑問がわいてきた」。そこで現在は、「高速道路を2時間走行すると、どれくらい消費するのか」「4時間ではどうか」などとデータを取っている。HiTESは、専用メモリーにデータを蓄積し、パソコン上でデータ解析できるので、車両整備の計画を立てるのにも一役買っている。
     「安全が何よりも最優先。タイヤに最大限のパフォーマンスを発揮させることで、燃費向上、タイヤコストの削減にも期待している」と話している。
    ◎関連リンク→ 向島運送株式会社

     
     
     
     

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