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物流ニュース
鋼材需要 ピーク時の8割程度、運賃値上げも喜び半減
2024年11月8日New!!
鋼材を輸送する運送会社から「運賃が上がった」と喜ばしい報告がある一方で、「運賃は上がったものの物量が少ない」とこぼす事業者の姿も。
大手鉄鋼メーカーの輸送を手がける兵庫県尼崎市の運送事業者は、「鋼材需要はピーク時と比べて8割程度しか回復していない。コロナ禍前から低迷し、現在も輸送量は減少している」という。
同社は昨年4月に全従業員の賃金を2割カットするなど経営の安定化を図っている。「運賃は15%程度値上がりしたが、物量が増えなければ絵に描いた餅状態」と話す。
自動車メーカー向けの鋼材を輸送する同市の別の運送事業者は、「不正問題で物量がかなり減少した。国からの補助を受けて経営がなんとか成り立っている状態」と打ち明ける。
メーカーは生産を再開しているが、「問題発覚前と比較し、物量は7割程度しか回復していない」という。「運賃は2割上げてもらえたものの、物量が減っていれば、その分、売り上げは減る。正直、以前の水準まで回復してもらわないと厳しい」と話す。
同市で大手鋼材会社の輸送を行う運送事業者も同様。「運賃は15%アップ、高速料金の約8割が荷主負担になるなど、ある程度は顧客も理解してくれている」というが、「悩みは来年まで続くと言われている鋼材需要の低迷。物量が増えなければ運賃値上げも何の意味もなさない」と不安をのぞかせる。
この記事へのコメント
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確かに運賃は上がった。鋼材運んでますが、物量が多い日と少ない日が、極端です。まぁ、今の所荷物がない日がほぼないのでいいのですが。やっぱトンなんぼで運んでたらなかなかしんどいですよね、、、