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物流ニュース
適正な労働時間 品質管理を徹底
2015年8月4日
愛知県の運送事業者ではドライバーの定着率が高く、実労働時間も規定をオーバーすることは稀だという。
同社では「無理をしない」「法律に準じた仕事」をモットーに余裕のある行動を心がけるよう、ドライバーに言い聞かせている。配送先や指定時間がある程度固定されているため、ドライバーに手待ち状態を強いることはほとんどない。ピークの時期を除き、数時間かかるような長距離輸送をしないよう、協力会社に頼むこともあるという。
こうした運営ができる理由の一つに、「貨物の特殊性がある」という。同社は遊技機器を専門に扱っており、高いレベルのセキュリティを求められる。「仮に、どこかで製品に細工をされていたとして、それが当社の責任となれば機材の弁償では済まない。もちろん、ドライバーには必ず説明している」と表情は厳しい。
同社では徹底したセキュリティ体制を敷いており、出入り口、倉庫の監視カメラは死角ができないよう十数台配置。トラックのGPSや後方扉の開閉センサーまでメーカーに注文、カスタマイズしており、荷積みから荷下ろしまで、貨物とトラックの状態は完全に記録されている。
品質管理のコストや仕事量の浮き沈みなど、全く問題がないわけではないそうだが、同社長の表情は存外穏やかだ。「昔から同じような苦労はしてきた。それでも対応していくしかないのがこの商売。皆が十分食べていけるだけの利益があればいい」と思いを語る。この記事へのコメント
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