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    女性雇用への取り組み 国はトイレ整備推進、業界としても協力必須

    2015年8月28日

     
     
     

     男性の職場という認識が強く、トイレや更衣室、駐車スペースなど女性参入のための受け皿が万全でなかった物流業界。都内の長距離ドライバーの女性は「トラックを止めることができず、丸一日トイレに行けなかったこともある」という。こうした状況を改善するため、国交省は「女性が輝く社会づくりにつながるトイレ等の環境整備・利用のあり方に関する協議会」(大森宣暁座長、宇都宮大学大学院工学研究科教授)内で、今後、女性の活躍が期待される分野として〝トラガール〟を取り上げ検討を進める。
     女性の活躍は安倍内閣の最重要課題として掲げられた。平成26年10月、政府は「すべての女性が輝く政策パッケージ」をとりまとめ、速やかに実施すべき政策を提示。トラック業界など女性の参画が少ない分野での就業および定着支援のため、女性が働きやすい職場環境の整備や活躍する女性の表彰、業務の魅力のPR、就業継続にむけた企業等関係者への研修などを実施するとしている。また今年5月には、有村治子女性活躍担当大臣のもとに設置された「暮らしの質」向上検討会でも同様の提言がなされている。


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     こうした政府の動きをとらえ、国交省は今年3月に道路、鉄道、航空の関係者による意見交換会を先行的に実施。6月12日に行われた第1回会合では、委員として国交省自動車局の秡川直也貨物課長、全ト協の小山誠企画部長が名を連ね、課題を共有した。
     現在、整備が進んでいるのは商業施設や公共交通機関。商業施設では購買力につなげるねらいで美化に努め、公共交通機関はサービスの見直しや施設の商業化で改善が進んでいる。ただ、地方などでは車移動が多いため、道中にトイレの設置が必要となる。
     公衆トイレは改修や改築は進められているものの、「利用者が不特定多数」「無人管理がほとんど」であり、汚れや損傷のメンテナンスが追いつかず、犯罪行為も起こりやすいため、快適さの持続が困難になっている。公衆トイレだけでなく、トイレ利用が可能なコンビニなどの拡充も考えていかなければならない。
     話は俎上に載せられたばかりだ。どれだけの数が必要なのか、どこにどのように設置すれば女性ドライバーにとって快適なのか。国が青写真を描く前の段階で、業界として具体的な提案を示さなければならない。

     
     
     
     

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