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物流ニュース
新木商事 テストコースを設置、未来へ向け準備
2016年3月14日
新木商事(木下利雄社長、埼玉県北葛飾郡)が「未来」に向けて準備したのは、テストコースを併設した「教育センター」だ。木下忠之常務はセンター開設の経緯を次のように振り返る。
「社長のアイデアで、トラックメーカーのテストコースを見て、これを社内のドライバー教育、特に運転技術の向上に採り入れようとセンター作りが始まった」という。センター用地に購入した本社近くの土地を活用し、メーカーからアドバイスを受けながら死角確認やバック、右左折、高さ確認、狭路、車庫入れなどを組み込んだコースを整備した。「もともとあった部材を活用して自分らで作った」という。
2010年8月、同社のメーンである4トン車を想定したコースが完成した。コースに隣接した建屋には、約100人を収容できる研修室や会議室などを設けたほか、適性診断機を導入した。「ト協やNASVAで使っているものと同じ仕様」という。
座学と実地の両面から指導できる同センターは、今や社員教育の要となっている。「春・秋の交通安全講習、夏・冬の労働衛生講習、健康診断のほか、新人研修や事故惹起者などへの研修を随時行っている」という。
未経験者も積極的に雇用するという同社。「実地で研修することで、新人ドライバーも安心してくれている。もう一回いいですか? と、何度も練習するドライバーもいる」という。
同社では、今後も同センターを利用した研修を発展させ、ドライバーのスキルアップを図る方針だ。「追突事故や巻き込み事故体験、荷台からの落下事故の体験なども採り入れ、座学では学べないことを体験できる施設として発展させたい」と同常務は話す。「今後、ますます人材確保が難しくなることは必至。他職種からの転職者も安心して業務をスタートできる。運転技術を向上させながら安心して長く働いてもらうためにも、センターを活用していきたい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社新木商事この記事へのコメント
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