-
物流ニュース
東武運輸グループ安全CS大会 「家族や仲間を守る」
2016年6月2日
東武運輸(青木秀夫社長、埼玉県)を核とする東武運輸グループは、第9回「東武運輸グループ安全C・S大会」を開催。役員を含め約120人が集まった。
開会にあたり青木社長は「年間売り上げ目標は東武運輸が152億円、グループ全体では323億円を掲げている。売り上げアップの基礎は安全、安心、CS。お客様がいつ倉庫に来ても庫内がきちんと整理整頓されてゴミ一つ落ちておらず、社員も決められた作業着とヘルメットを身に着け、きちんとした身なりで作業していることで安心してもらえれば、次の仕事にもつながっていく。身の丈が伸びていけば皆さんにも還元できる」とあいさつ。大会のスローガン「5SとQCで一歩先行く東武運輸グループ」の提唱として「安全は自分の身を守るだけでなく、自分の家族、会社の仲間を守ることになる」と述べた。
講演会では元交通警察技能指導員の山田章氏が「安全とは」と題して講演。栃木県警に籍を置き、広域援助隊として東日本大震災の時も白バイ隊を率いて現地の交通整理や指導を行っていた山田氏は「警察は仲間意識や連帯感がとても強い」として心に残る経験を語り、信頼感による心のつながりの大切さなどを述べ、「安全とは自分自身が危険と思ったことはしない、危険に気付いたら直す行動。それが家族や仲間を守ることになる」と話した。
午後にはグループ各社の「QC活動発表」も行われた。グループ6社が社内でチームを編成。それぞれ職場の課題を見つけて改善を実施、その工程と結果をまとめて発表した。東武運輸のテーマは「営業情報の共有化」。顧客情報を営業担当者だけでなく会社として共有することで、担当者が不在でも顧客対応可能として信頼を高めるとともに、組織的な営業展開につなげていこうという取り組み。
そのほか、千葉ロジテムと合併した群馬ロジテムは「商品車積み込み時間の短縮」、埼玉ロジテムは「作業員の労働時間の短縮」、東海ロジテムは「トラックの滞留時間削減~お客様に選ばれる倉庫を目指して~」、東武物流サービスは「機材を適正数にしてレイアウトを変更しよう」、栃木ロジテムは「繁忙期に於ける倉庫作業員の時間外労働短縮」を発表した。
青木社長は各発表に対して細かく感想を述べ、「職場の課題を自ら見つけ改善していく中で仲間意識が育つ」とし、「今年の年頭あいさつで10年間の長期的な成長戦略として、時代の変化に順応できる体制強化と〝攻め〟の物流事業者の2点を設定した。今回、若手社員を中心とした発表を聞いて、各社が取り組んでくれていると心強く感じた」と話した。
最後に、荷主先から厚い信用を得ている社員や模範的な社員として菅沼健一氏(埼玉ロジテム)、市川佳児氏(東海ロジテム)、飯田宏次氏(東武物流サービス)、岩本栄二氏(栃木ロジテム)、石田敦氏(群馬ロジテム)、町田和一郎氏(同)の6人を「優良社員」として表彰。社長会代表として青木社長が表彰状と記念品を贈った。
閉会に際し、尾﨑洋市専務は「今日の話を教訓にして、幹部も含めて安全に邁進していただきたい」と語った。
◎関連リンク→ 東武運輸株式会社この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ