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物流ニュース
加悦 綿密な戦略と福利厚生
2017年8月14日
4トン車・大型車による食品配送を手がける加悦(加悦征爾社長、千葉市美浜区)は、ユニークな社員向けサービスで知られる。
同社のHPには「フェラーリ無料」「リゾートマンションあり」「社員食堂24時間」の文字が踊る。話題が話題を呼び、昨年はテレビへの出演を果たした。「フェラーリを買うと言った時は、従業員から反対の声が多く上がった。その時からテレビに出ることは約束していた。実現まで5年かかったが、約束を果たすことができた」と加悦社長。
中小企業の福利厚生としては破格の待遇とも思える福利厚生を実現する裏には、綿密な経営戦略がある。「数字を見ては削れるものはないか、無駄はないか常に考えている」とし、 トラック1台ごとの売り上げを細かく分析し、必要経費についても数パーセント単位で算出し、照らし合わせていく。利益のラインを明確化し、基準に達していない仕事は断る。食品配送を選んだのは、多種多様な荷物、荷主、納品先があり、組み合わせて仕事を構築できるから。「うまく配車を組み合わせて工夫を凝らすことが運送業の醍醐味」とし、チャーターで丸一日一つの荷主の仕事を受けることはしていない。傭車を使わず、すべて自社車両による配送にこだわっているのは品質を担保するためだ。
「儲かっていると思う人もいるかもしれないが、運賃に関しては世間とあまり変わらないはず」と同社長。「世間の会社が何気なく払っている経費を使っていないだけ。それだけでフェラーリぐらい買えてしまう」と強調する。例えば、千葉の営業所だけでもドライバーの募集をかければ80~90人ほどの応募があるが、求人広告などに多額の資金は投じていない。大きな話題になったことで 、荷主からの引き合いは自然と集まるという。その宣伝費を考えれば、高級車は良い買い物というわけだ。
飲食店を経営していることも運送会社の経営に役立っている。「飲食の世界では、同じ料理でも付加価値や店のカラーで差別化を図るのが当たり前。運送業界は多くの会社が同じ方向を向いているように思える。人のやっていないことをすれば、自然と差別化は図れる」と続ける。
福利厚生についても徹底しており、社員用のリゾートマンションは、バブル期に建てられ底値になっている物件を探し出して購入している。築年数はかさんでいるが、しっかりとした造りで利用する社員の満足度は高い。
社員食堂は、同社長が経営する飲食店のカレーとおにぎりを提供している。どちらも社長のお手製だ。おにぎりは機械を使っているが、毎日味を変え、飽きないように工夫している。「1食1000円出してあげることはできないが、食品原価程度ならば出せるのではないかと思ったのが始まり。自分が作れば人件費もかからない」と笑う。
同社の合言葉は「従業員は家族」。仕事が休みでも食堂は社員で賑わう。「人は財産。無駄なものは省き、その分を従業員に還元していきたい」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社加悦この記事へのコメント
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典型的なブラック企業の言い分やん
従業員は家族って言う会社は糞だって。
家族ほど遠慮がなく疎ましいものはない。
世の中そんな美味しい事はあるわきゃない
だから、変わりに仕事が
キツキツなのだろうなぁ
今、コロナだから輪をかけて
じゃない
Fも社長が経費で乗りたいだけとか。
実際には時間もなく社員は乗れないw
これから面接に行こうとおもってます
やめといたほうがいいと思います。
真面目に他の会社の方がマシ!
Googleマップのクチコミみたらめっちゃかかれてるやん。マイナスが。
月給じゃなくて日給なんだよね。
こんな所で働いて嫁と子供に飯を食わせる時点でバカ。
フェラーリ、クルーザーに乗れるよりも、退職金制度は無いんでしょ?
給与も日給制だし…