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物流ニュース
竹内運輸工業 ISOの手法を活用、皆が同じ目線で進行
2017年8月11日
個人創業時から数えて75年目を迎えた竹内運輸工業(竹内政司社長=写真上、東京都三鷹市)は、「道路を使って利用者の大切な荷物を運ぶことで報酬を得ている」との考えから、環境を大切にしながら安全品質を高めるために、ISOマネジメントシステムの手法に則った社員教育を行っている。
竹内社長は「皆が同じ目線で、同じように全てのものを同時に進行することで、共にレベルアップできるのがISOの良いところ」とし、「ただ押し付ける教育ではなくて、社員同士がお互いに教育していくことができるのも大きい」という。
同社では毎年、社員教育に関する年度方針を組んでおり、小岩井繁行常務(写真下)は「2月に計画の実施状況をチェックして、できていない部分に関しては次年度に組み込むなど、徹底した教育を行っている」とした上で、「後継者の育成や新人の育成、ドライバー教育なども充実している」と話す。
後継者育成では、いわゆる管理職候補に、東ト協の物流経営士の研修や、産業能率大学の通信教育で文章能力や発想力など管理職として必要な資格を学ばせるなど、トップマネジメントをする上で効果を出している。
また、新人育成では、業務上必要な資格はもちろん、自分を磨くために必要な勉強や資格については、新人に限らず約160人の全社員を対象に、会社が応援する体制をとっており、個々のスキルアップにつながっている。
ドライバー教育では、DVD教材をそれぞれに配布して、優秀なドライバーには運行管理者の教育や、グループ長になるための通信教育を受けさせるなど、自発的に取り組むようなシステムを採り入れている。
ドライバーの採用は30~40代が中心だが、ここ数年は新卒の応募もコンスタントにあって、今年は2人の採用が決まっている。新卒のドライバー候補は、倉庫などの作業を覚えながら免許を取得させており、新卒入社の約8割が定着しているという。
ドライバー教育で難しい部分について竹内社長は「業界内から転入してくる人は他社の習慣に染まっており、うちの教育に慣れるかは3か月でわかる」とし、「渡り歩いてきた会社との違いに慣れるのは、簡単なことではない」と感じている。
◎関連リンク→ 竹内運輸工業株式会社この記事へのコメント
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