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物流ニュース
大島運輸 トラックにAED搭載、ドライバーに付加価値
2017年7月31日
7月1日の「AEDの日」を前に、大島運輸(大島弥一社長、東京都新宿区)は6月下旬から、都内を中心にガラス・サッシなどの住宅建材の専門配送をするトラックにAED(自動体外式除細動器)を搭載した。運転時間の長いドライバーが事故現場に遭遇した時や、AEDの設置が少ない住宅街での救命活動が行えるようにと、荷主企業の協力のもとで実現した。ドライバーによる救命活動以外にも、停車中であれば、歩行者にも利用することが可能だという。
AEDの普及は年々高まっているものの、AEDの本体価格は高額で、さらに2年に1度、バッテリー交換などの費用がかかることから、設置場所は大手企業や駅・学校など、人が多く集まるところにとどまっているという。一部の運送会社でも、トラックにAEDを搭載し、近くにAEDがない時でも迅速な救命救助を行えるよう取り組んでいるが、人材不足も影響し、 費用面からAED搭載のトラックを持つ運送会社はまだまだ少ない。
今回のAEDの搭載をきっかけに、同社のドライバーは心肺蘇生、AEDの使い方、応急手当などの救命講習を受講。配送先で「救命救急ができるドライバー」の認識を高めるために、車体のドアにステッカーを貼り付けた。あるドライバーは「運転しているだけじゃないという気持ちに切り替わった」 「責任感がより強くなった」と話しており、活動が仕事へのモチベーションにつながっている。
同社は引き続き、荷主の協力を得ながらAED搭載のトラック数を増やし、人々に身近な救命支援を行うとともに、ドライバーに付加価値をつけることで「長時間労働」「低賃金」などのマイナスイメージの改善につなげたいとしている。
◎関連リンク→ 大島運輸株式会社この記事へのコメント
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