「計画を立てても、どうせその通りに行かないのだから意味がない。
こんなに不透明な時代なんだから、なおさらだ」と言い、中長期的な
経営計画を立てない企業もあります。
しかし、この考え方は、浅はかだと思います。
物流企業Ｕ社は、３年前に３ヶ年経営計画を立てました。
３年後の目標年商は55億円、当時の年商は16億円でした。
社長がその目標を掲げたとき、「そりゃムリだよ」と言った人が
かなりいたそうです。
しかし、一度掲げた目標値は、どうしても意識されるものです。
計画は、そこに至る途中のラップタイム測定の基準になります。
年商を創った事業別の内訳値やアクションプランは、結果的には
計画のとおりになりませんでしたが、徐々に皆の目標への意識が
高まり、がんばって、目標を達成してしまいました。
もちろん、経営トップ・幹部のリーダーシップ、マネジメントが、
すばらしかった結果でしょう。
しかし、目標値が掲げられていなかったら、それほどの実績には
至っていなかったはずです。
まずは経営計画を立てることが、飛躍の第一歩になります。
その上で、皆が意識して取り組めば、必ず目標を達成できます。
同社が今策定している、新たな経営計画での３年後の年商目標は、
80億円です。
今では、その達成を疑う社員は見当たりません。
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