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ブログ・橋本 直行
【中途社員の常識と組織固有の文化】
2010年7月10日
強い組織は、構成員が、独自の価値観を共有し、独自の文化を創り
上げています。
そして、その価値観は偏っているほど、結束力が強くなり、組織は
一体化します。
ですから、激動の時流下でも生き残る組織を創るためには、独自の
価値観を醸成していくことが重要です。
そこで、注意すべきなのが、中途入社の社員の言動です。
自社の独自の価値観・文化に、今までの経験と照らして、違和感を
感じた中途社員が、異論を唱えることが、よくあります。
「世間の常識と違う(間違っている)」、「前職では、こんなことは
なかった」、「こんな会社、おかしい」といった主張です。
こういう中途社員の言動を、放っておいてはいけません。
これらは、自社を「普通の会社」すなわち「弱い会社」にしようと
する、極めて危険な言動です。
他社の状況をあまり知らず、比較のモノサシを持たないプロパー社員、
若手社員が流されることが、懸念されます。
(ひどい時は、経営トップが、流される場合もあります)
よく言われるように、長所と短所は、同じ性質をどうとらえるかの
違いだけであり、ほとんどが裏返しです。
上述のような言動をする中途社員には、自社の独自の価値観・文化を
長所ととらえ、一緒に守り、伸ばす視点を持たせるよう、徹底指導
する必要があります。
ただし、それ以前に、そのような指導が必要な事態にならないよう、
自社の価値観・文化に共感し、一体化できる人を採用することが、
最も重要です。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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