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射界
2016年4月18日号 射界
2016年4月21日
どんな仕事でも完成した時、やり遂げたという充足感を覚えるが、その思いは何物にも代えがたい味わいがある。そのためにはまず仕事に愛着を持つことだ。どんな仕事でも役に立たないものはない。役立つと思えば楽しみがあり、楽しみが充足感となる。それは経験した者でないと理解できない貴重な味わいでもある。
▲全力を上げて取り組める仕事は誰にとっても魅力に満ちたものだ。魅力が大きければ大きいほどやり甲斐があり、出来上がったときの充足感も大きい。仕事の中身はその都度、完成までの難易度は違うが、手強くて課題が多ければ多いほどストレスや疲労感を誘うだろう。石川啄木(明治末期の詩人)の句にあるように、「こころよく我には働く仕事あり」の心境となって充足感を満たすはずだ。▲やり甲斐のある仕事に取り組むには、それ相応の知識と経験が求められる。そのためには日々の勉強が大切である。ひと口に勉強といっても学問を履修することではない。巷間よく言われる通り、「人は一生が勉強」で、いつも何かを学ぶ姿勢が大切だ。些細な出来事からでも貪欲に学んでこそ充実した一生となる。やり甲斐のある仕事を求めるとすれば、些事からでも学びとる貪欲さが必要だ。
▲仮に1年365日、ただ遊ぶだけの休日であったら、遊ぶことが働くこと以上に退屈になるだろう。だが目標もなく、ひたすら働けばよいというものでもない。何かの役に立っていると信じ、努力することで価値ある働きは生み出されると考えたい。吹けば飛ぶような仕事の中に価値を見いだして励み、そこから生じるストレスや疲労を楽しみで癒す。そんなけじめをつけて仕事したい。
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