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物流ニュース
九州運輸局 航路情報を公開、陸海運と荷主を一つに
2018年1月18日
九州運輸局(加賀至局長)は昨年9月から海運へのモーダルシフトを推進することを目的に、九州発着の定期航路(中・長距離フェリー、定期RORO船)の運行ダイヤや船舶要目などの航路情報一覧サイトを九州運輸局ホームページ内に開設している。
九州運輸局交通政策部環境・物流課金平成市課長によると「近年、労働力不足の問題と共に、温室効果ガスの排出量削減の動きも大きく、改正物流総合効率化法の枠組みのもと、大量輸送機関である鉄道・船舶輸送を推進している」という。「輸送量あたりの二酸化炭素排出量はトラック輸送に比べて船舶では5分の1」とも話す。モーダルシフトなどの物流効率化を図る取り組みでは、協議会の開催など、改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の策定のための調査事業に要する経費に対して支援を行っている。
海事局では「海上輸送の利用がしやすいよう環境整備を行っている」とし、「運行ダイヤや空きスペース等の利用情報を分かりやすく提供するシステムを構築するための実証実験」を行っているという。平成30年まで実証実験を実施し、平成31年度からは実証実験結果を踏まえ、システムの本格運用を目指す。「これまでは船会社と運送会社、荷主の流れが、特定の少数の荷主などに固定化されていたものを、情報を集約、オープン化することで、海運業界と運送業界・荷主業界全体での合理的なマッチングが見込まれる」としている。
九州ではRORO船航路の機能強化、利用促進として大分港大在地区の基幹拠点化が進められており、今後も物流の内航貨物の増加が見込まれているという。
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