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ブログ・鈴木 邦成
アジア物流のこれから
2010年1月22日
アジアの内需化への対応
ここにきて「アジアの内需化」ということが盛んにいわれ始めました。
さまざまな業界で、縮小する日本市場だけを対象に戦略を練り、その結果、手詰まりに陥ることを避けるため、より大きな経済活動の枠組みとしてアジアマーケットを積極的に捉えていこうという動きが大きくなってきています。
アジア物流の構造を改革
中国を沿海部中心に捉えていたこれまでは物流センターは港湾地域に程近い開発区や保税区に設ければ十分でした。
また内陸部からは航空輸送を軸にした輸送体制で対応する企業が多いという状況でした。
しかし中国内需が内陸部まで伸びれば従来型の日中物流システムとは異なるモデルが求められてくるはずです。
これまで日本への物流は航空輸送がメインだった内陸部も物流拠点の強化やトラック輸送体制の充実が必要になってくるはずです。
加えていえばアジア物流の全体最適とそれを実現できるネットワークの構築を強く意識しなければならない時代に突入したともいえるでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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